🔸日本の紙幣の原料とは…?紙幣と硬貨の製造コスト。破損した紙幣の価値について

生活・食物

日本の紙幣の原料とは?

(日本銀行本店)

 

日本の紙幣〔正式名称:日本銀行券〕はとても品質が良く、

丈夫な高級和紙で製造されているということです。

 

 

現在の原材料は植物繊維で、

ジンチョウゲ科三椏(みつまた)〔主にネパールから輸入〕と、

 

補助原料として、水に強いバショウ科マニラ麻〔ロープなどの原料〕が採用されているようです。

 

 

そのためボロボロにはなりにくいのですが、

紙幣ですので勿論破れてしまうこともあると思います。

和紙、洋紙、新聞紙はどうやって作られる…?紙が出来上がるまでの工程について

 

 

破損した紙幣の価値は…

 

それでは、破れてしまった紙幣の価値はどうなってしまうのでしょうか…?

 

  • 紙幣の3分の2以上ある → 全額の価値

 

  • 紙幣の5分の2以上3分の2未満ある → 額面の半額

 

  • 紙幣の5分の2未満 → 失効

 

というようになります。

 

 

 

交換場所ですが、普通銀行〔ゆうちょ銀行は不可〕もしくは、

日本銀行〔紙幣を発行する銀行〕ですぐに交換きるのですが、

 

あまりにも細かく破れてしまった場合は、

日本銀行での鑑定が必要となるため時間を要するということです。

 

 

余談ですが…

今では品質の高い紙幣ですが、日本銀行から発行がはじまったばかりの

明治時代〔10円紙幣〕には、こんにゃく粉を混ぜ、紙幣の強度を上げていた

こともあったようです。

 

 

しかし、ねずみや虫の被害が多くなり、数年で新しいものに変わったのだとか…

 

 

紙幣の製造コスト

 

 

紙幣には壱萬円、五千円、千円などと印刷してあるので、

価値〔信用〕としてはその金額として、物やサービスなどと交換できますが、

実際にその紙幣を造るのには、どれだけの金額が掛かっているのでしょうか…?

 

 

ここ数年の製造コストは、

 

一万円札… 約25円  〔三椏(みつまた)、マニラ麻(アバカ)など〕

五千円札… 約20円  〔三椏(みつまた)、マニラ麻(アバカ)など〕

千円札…  約15円  〔三椏(みつまた)、マニラ麻(アバカ)など〕

 

 

と言われています。

 

 

 

江戸時代に入るまでは紙幣ではなく硬貨が使われていましたが、

人口増加と共に金属資源の問題や、製造コストの問題も出てきたため、

硬貨より安価で造れる紙幣が導入されたそうです。

 

 

ちなみに、

米国の100ドル紙幣の製造コストは、

 

現在の為替ですと日本円にして約15円ぐらいだということです。

 

 

 

硬貨の製造コスト

 

 

それでは次に、現在ある日本の硬貨の製造コストを見ていきたいと思います。

 

1円硬貨…  約3円  〔アルミ〕

5円硬貨…  約7円  〔銅、亜鉛〕

10円硬貨… 約10円  〔銅(5円玉より多い)、亜鉛、スズ〕

50円硬貨… 約20円  〔銅、ニッケル〕

100円硬貨… 約25円  〔銅、ニッケル〕

500円硬貨… 約30円  〔銅、亜鉛、ニッケル〕

 

 

 

ちなみに日本のお金は、

紙幣(日本銀行券)は、国立印刷局で製造され、日本銀行が発行しており、

硬貨は、造幣局で製造され、日本政府〔財務省〕が発行しています。

造幣局)

 

 

 

紙幣の寿命はどれくらい?

 

 

硬貨とは違って、紙幣の寿命は短くなるとは思いますが、

どれぐらいの期間、使用することができるのでしょうか…?

 

 

日本銀行によると、

お金のやり取りが多い千円札五千円札約1年~2年の寿命で、

高額な一万円札約4~5年の寿命の場合が多いということです。

 

 

 

紙幣〔日本銀行券〕の流れについて

 

 

日本銀行〔紙幣を発行する銀行〕で発注した分の紙幣を、

(日本銀行)

 

国立印刷局〔紙幣、切手、パスポートなどを印刷する場所〕で印刷し、

日本銀行で保管されます。

 

 

そこから金融機関を介して、世の中に紙幣が出回ります。

 

 

その後、巡り巡って金融機関に戻り、最終的に日本銀行へ帰ってくるのですが、

紙幣のチェックがされ、使えなくなった紙幣は裁断し焼却、もしくは、

古紙としてトイレットペーパーなどに再利用されたりもしているそうです。

 

 

 

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最後までお読み頂きありがとうございました。


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