地球上の生物(動物)の分類方法。いったい地球上には何種類の生物がいる…?

生物・生態

地球上にはどれぐらいの種類の生物がいるの…?




地球上には、まだまだ見たこともない未知の生物がたくさん潜んでいるといわれるのですが、いま現在では何種類の生物が見つかっており、わからないものを含めると地球上にどれだけの種類の生物が存在するといわれているのでしょうか…?



生物の分類 ドメイン>界>門>綱>目>科>属>種



まずは、現在使われている生物の分類方法から見ていきましょう。

現在生物は、

ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種


というように分類されています。




例えば、ヒトをこの分類に当てはめた場合…

真核生物>動物界>脊索動物門>哺乳綱>霊長目>ヒト科>ヒト属>ヒト 

( ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種 )


というようになり、右に行く程小さいくくりとなっていきます。



生物を一番大きい枠で分けた分類方法【ドメイン】 

 ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種 )



現在は3つの枠、3ドメインあります。

  • 細菌(さいきん)〔バクテリア
  • 真核生物(しんかくせいぶつ)〔動物、植物、菌類など〕
  • 古細菌(こさいきん)〔細菌とは異なるものでメタン菌、高度好塩菌など〕


生物を2番目に大きい枠で分けた馴染みのある分類方法【界(かい)】 

 ドメイン >  > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種 )



界は5つの『5界』に分かれるのが一番有力な説となっています。

※以前は、2界説〔植物界、動物界〕など、他の説もありました。

① モネラ界

大腸菌、藍藻類(ミトコンドリア他)、乳酸菌など〕


② 原生生物界

〔菌界、植物界、動物界にも属さない、アメーバゾウリムシなど〕


③ 植物界

コケ植物種子(裸子、被子)植物シダ植物など〕



④ 菌界

カビキノコ酵母など


⑤ 動物界

(1)脊椎動物… 哺乳類鳥類爬虫類両生類など、背骨がある動物


(2)節足動物… 昆虫類甲殻類など、背骨が無く、体節〔体に節〕がある動物


(3)軟体動物… イカタコ貝類など、背骨が無く、体が軟らかい動物など





生物を一番小さい枠で分けた分類方法【種(しゅ)】 

 ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 >  )


人間でしたらヒトとなる、一番小さいくくりである(しゅ)は、現在わかっているもので、およそ140万種類もの数の枠が用意され分類されています。



哺乳類の【類(るい)】はどこ…?

 ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種 )



ここでちょっと疑問に思った方がいるかもしれませんが、分類でよく耳にする哺乳類のような【類(るい)】という言葉が先ほどの生物の分類に入っていないということですが…



上記でいう生物の分類ですと、【綱(こう)と 目(もく)】などに相当するものとして【類(るい)】という言葉を用いたりしているそうです。




未知の生物を含めた地球上の生物の種数




現在わかっている生物の種類は約140万種ということは先ほどお話しましたが、まだ見ぬ地球上の生物を合わせると一体どれだけの種数の生命が存在していると研究者のあいだで考えられているのでしょうか…?


例えば、

ある研究チームの発表によると、先ほどの界の中でも一番馴染みがあり多くの種類が存在する【動物界】のみで、



未知の生物を含めるた場合、地球上に約750万種以上存在しているのではないかと言われています。

更に、地球上の全ての生物の種類を合わせる850万種以上、もしくは1,000万種以上の生物が存在しているという統計もあります。





現在確認されている生物およそ140万種ということなので、まだ知られてもいなく名前も付いていない未知の生物のほうが多いことが分かります。



そして残念ながら発見させることもないまま絶滅していった種類の生物も数多く存在しているともいえるのです…



国際自然保護連合(IUCN)〔国際的な自然保護団体〕によると、絶滅の危機がある生物〔レッドリスト〕では、分かっているもので現在約40,000種以上の生物がいると言われています。




大きい原因は、人間の生活の影響〔環境汚染森林減少、輸出入による外来種での生態系(生物の環境)の乱れ〕となり、絶滅の危険がある生物は年々増え続けているということなのです…