世界の母語、公用語の人口ランキング、国、地域。世界の国数、人口、宗教などについて

歴史・文化

世界の国の数と人口は…?



現在、日本が国家として正式に認めている国は、日本を含め196ヵ国〔国連※の加盟国数は193ヵ国〕になります。




そして国連の統計によると、世界の人口は約81億1900万人2024年)とされています。

国連(国際連合)とは… 第二次世界大戦直後(1945年)に設立。平和と安全の維持を主な目的としてニューヨークに本部を置く国際平和機構。




それでは、言語に関してはこの世界の人口に対してどのくらいの数になるのでしょうか…?



世界で使われている言語の数は…?





世界中には、まだ外部と接触していない部族が100以上あるといわれ、統計方法も様々なため、明確な数字は分からないのですが、少数民族などの1,000人にも満たない人たちで使用している言葉や、方言なども含めるおよそ7,000言語あると言われています。

※方言と一言でいっても、日本にもあるような、感覚で分かる方言や、全く伝わらない方言などもすべて含まれた言語数が約7,000になります。その為、統計によって3,000~7,000以上とまちまちになります。





ちなみに、このように方言なども含めた数で、特に言語の多い国は、島がたくさんあるようなパプアニューギニアインドネシアで、この2ヵ国だけで1,500以上の言語を使用していると言われています。


母語の人口ランキング



母語(ぼご)とは… 

母国(生まれた国)に関係なく、幼い頃から親などに教わって使ってきた言語。

1位  中国語(普通語)        9億人以上

2位  スペイン語           4.5億人以上

3位  英語              3.5億人以上

3位  ヒンディー語          3.5億人以上

5位  アラビア語           3億人以上




※人口は統計方法により異なるため、おおよそになります。





公用語の人口ランキング  国と地域について


1位  英語   15億人以上


〔ヨーロッパ、北アメリカ、中央アメリカ、オセアニア、アジアなど(旧イギリスの植民地※)〕

イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダ、ドミニカ国、オーストラリア、

ニュージーランド、フィリピン、シンガポール(4つの公用語の1つ)など

※植民地(しょくみんち)とは… 

大航海時代(16世紀)以降、もともと自国の領土ではない土地に、侵略〔武力攻撃で他国領土を奪い取ること〕や経済的理由などで移住することで、政治、経済的支配下に置かれた地域。近代ヨーロッパの発展に伴い、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの大部分の地域が犠牲となりました。



英語を母語とする国は10数か国なのですが、公用語となると約80近くの国、地域となります。

その為、世界で影響力が一番の言語と言われています。




2位  中国語(普通語) 14.5億人以上





中国、台湾、シンガポール(公用語4つのうち1つ)など




中国語は、現存する世界最古の言語ということでギネスブックにも認定されています。




3位  スペイン語  5億人以上   



〔スペイン、ラテンアメリカ地域(旧スペイン植民地※)〕

スペイン、メキシコ、コロンビア、キューバ、ニカラグア、

アルゼンチン、ペルー、チリなど 20以上の国と地域。  ※ブラジルはポルトガル語


4位  アラビア語   約4.5億人   


〔北アフリカ、アラビア半島(西アジア)〕

アラブ首長国連邦、アルジェリア、リビア、エジプト、スーダン、マリ、

イラン、イラク、サウジアラビア、シリア、イエメンなど 30ぐいらいの国、地域。




アラビア語イスラム世界の共通語なのですが、イスラム教徒の増加(世界の人口の2倍のスピード)によって、アラビア語を公用語とする人口が急激な増加傾向にあります。

イスラム教徒増加の理由… 出生率の高さなどから若者が増加傾向なのと、イスラム教徒の戒律(かいりつ 信者の規律)により、親の宗教が子にそのまま継承されるなどの理由もあります。〔キリスト教徒になる場合は、基本的には洗礼(儀礼)が必要と考えられています〕




今後40~50年ぐらいの間に、世界で一番多いキリスト教徒と同じぐらいの人口になり、2100年にはイスラム教徒が世界で最大勢力になるとアメリカの研究機関により予想されてます。




5位  フランス語  4億人以上


〔ヨーロッパ、アフリカ(旧フランスや旧ベルギーの植民地※)〕

フランス、ベルギー、スイス、モナコ、コンゴ民主共和国、中央アフリカ、ギニア、

カメルーン、ハイチ、コートジボワールなど 30ぐらいの国と地域。




5位  ヒンディー語  4億人以上


(南アジア、メラネシア)

インド、ネパール、フィジーなど





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11位  日本  1.25億人以上





※人口は統計方法により異なるため、おおよそになります。

世界で使用されている言語をみると、植民地支配の背景が如実に表れますね…




ちなみに、

少数民族の減少などにより消滅危機の言語は、現時点で方言などを含めると2,500言語ぐらい(日本の方言も含まれます)あるそうで、実際に、戦後70年で消滅した言語は約230にのぼると言われています。

さらに、来世紀の内には現存する言語の8割近くが消滅していまうと予想する学者もいるんだそうです…



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