人間の平均寿命の変化について。
現在の日本人の平均寿命は男女共に80歳を超えていますが、平均寿命が50歳を初めて超えたのが1947年(昭和22年)の調査でした。
それまでは、スペイン風邪〔1918~1919年 世界的に流行したインフルエンザ〕や、関東大震災〔1923年 マグニチュード7.9の相模湾で起きた大地震〕、戦争などの影響もあり40歳代が平均寿命だったということです。
江戸時代までさかのぼると、しっかりとした統計はないため推論となってしまいますが、おおよそ30~40歳ぐらいといわれています。
これらを見てもわかるように、現在に比べて寿命がとても短かったわけですが、大きい理由として医療体制が整っていなかったことにより、乳児の死亡率がとても高かったことが挙げられます。
そして、江戸時代でさえも初代将軍の徳川家康は75歳まで生きたといわれていますので、栄養状態や生活環境でも寿命は大きく変わっていたと言えそうです。
それでは、更に大昔まで遡ってみたいと思います。
旧石器時代・縄文時代 15歳ぐらい
弥生時代 20代前半ぐらい
古墳時代 15歳ぐらい
飛鳥・奈良・平安時代 30歳ぐらい
鎌倉時代 25歳ぐらい
室町時代 15歳ぐらい
天候による食べ物への影響や、争いごとなどにより寿命が大きく変動するため、平均すると30歳前後だったのではないかという統計もあります。
現在の日本では平均すると80歳以上の寿命
現在の日本では平均すると80歳以上の寿命がありますが、世界的に見るとアフリカ大陸では未だ平均寿命が50歳代前半の地域も存在します。
更に驚くことに、ほんの10年程前までは平均寿命30歳代の地域もあったそうです。
過去~現在の寿命を見てきましたが、いろいろと考えさせられますね…