冷たい飲み物のグラスの表面に『水滴』がつく理由。夏場に多いのはなぜ…?

地理・科学

冷たい飲み物のコップ周りになぜ水滴…?

 

 コップに冷たい飲み物などを注ぐと、周りに水滴が付くことがありますが、これは何の水滴なのでしょうか…?




それは、白息(しらいき)〔寒いときなどに出る白い息〕などと同じ原理で、空気中の水蒸気一気に冷やされて水滴となり、コップの周りに付着していたのです。

 

寒い時の白い息はなに?白息が出ない場所があるって本当…?

 

 

この時、空気中の湿度(水分)も大きく関係しているのですが、暖かい空気ほど水分を多く含んでおり

 


逆に、冷たい空気ほど水分を含む量が少なくなっていきます。



『飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)』



このことを『飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)』〔1㎥の空気中に存在できる水蒸気の最大量〕によって表すことができるのですが、その飽和水蒸気量を超えてしまった水分が、水滴〔結露(けつろ)〕となってグラスや瓶などに付いていたのです。



温度と飽和水蒸気量の簡易表

温度(℃)飽和水蒸気量(g/m³)説明
0℃約5 g/m³空気中に含める水蒸気はかなり少ない
10℃約9 g/m³少し増える
20℃約17 g/m³室内でよくある温度(結露に注意)
30℃約30 g/m³夏の気温、非常に多く含める
40℃約51 g/m³サウナ級、空気は非常に湿気を含む

 



このように、窓につく結露も同じ現象によって発生したものということになります



人気ブログランキングブログランキング・にほんブログ村へ