「合衆国」とは?アメリカ・メキシコ2か国のみが使う名称の意味と語源を紹介

歴史・文化

合衆国はアメリカとメキシコの2つ

 

日本から見ると、変わった国の在り方の様な気がしますが…

 


今現在、合衆国と言われている国は、

アメリカ合衆国(1776~)と、

 

メキシコ合衆国(1824~)

 

の2ヵ国あるのですが、どういう体制のことを言うのでしょうか…?

 

 

 合衆国とは?




合衆国とは、2つ以上の国または州が連合している、1つの主権〔国が他国の干渉を受けず、独自の意思決定を行う権利〕の下につくられた国家。

 

 

例えば、アメリカ合衆国を正式名称でいうと、

the United States of America になると思いますが、

 

united 《 1つに結ばれた、連合した 》 States《 複数の州、国 》 のアメリカとなり、アメリカ本土に48の州、そしてアラスカ州、ハワイ州の計50州と、首都であるワシントンD.C.(正式名称:コロンビア特別区)により構成されています。

 

アメリカ大陸を初めて発見したのは、コロンブスですが、アジアの大陸の一つだと思っていたため、後に上陸し新大陸(=アメリカ大陸)と明らかにしたアメリゴ・ヴェスプッチの名前から付けられたといわれています。

 

 アメリカ合衆国は独立していたイギリスの13の植民地からはじまる




アメリカ合衆国は、もともとイギリスの13の植民地が独立し、互いに連携して「一つの国」として成り立った歴史的背景があります。


そのため、アメリカという国家には全体をまとめる「連邦政府」が存在する一方で、それぞれの州もまた、独自の憲法や法律、税制度、教育制度などを持つ強い自治権を有しています


特に特徴的なのは、アメリカでは州ごとに法律や制度が大きく異なるという点です。


たとえば、同性愛婚や大麻の合法性、銃の規制、最低賃金の額などは、連邦法で統一されていない限り、州の判断に委ねられており、その結果、ある州では合法でも別の州では違法ということが起こり得ます。


また、州には独自の軍事力の一種である「州兵(ナショナル・ガード)」も存在し、災害時の対応や暴動の鎮圧などで州知事の指揮のもとに動くことができます(ただし、連邦政府の命令で出動させることも可能です)。


このように、連邦政府と州政府の二重構造がアメリカの政治制度の大きな特徴です。ただし、州の法律が連邦法と矛盾する場合には、最終的には連邦法が優先されます。




これはアメリカ合衆国憲法の「最高法規条項」に基づくもので、国家としての統一性を保つために重要な原則となっています。


つまり、アメリカは「一つの国」であると同時に、「50の準国家が連携して成る連邦国家」というユニークな構造を持っているのです。



 アメリカ合衆国のことを単にアメリカというと…



ちょっと余談にはなりますが…

 

日本では、アメリカ合衆国のことをアメリカと言ってしまいがちですが、単にAmerica(アメリカ)というと地図でも分かるように、北アメリカ大陸だけを見ても、北にはカナダ、そして南にはメキシコなどもあり、さらに南には、南アメリカ大陸もあり、たくさんの国が含まれます。

 


その為、そちらの国々の方から見ればアメリカと総称して、アメリカ合衆国を指して呼ばれるのはあまり良い気はしない人もいるようです…



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