セミのは夜には鳴かないの?

夏になると街中や公園で響き渡るセミの鳴き声。
「朝からうるさいなぁ」と感じたことがある人も多いかもしれません。
では、なぜセミは朝や昼に鳴くのか、そして夜はなぜ静かになるのか。
今回はその理由をわかりやすく解説します!
セミの鳴き声は「オスの求愛」

まず大前提として、セミが鳴くのはオスだけです。
その鳴き声は「メスに自分の存在をアピールするため」のもの。
つまり、夏のセミの大合唱は騒音ではなく、恋のメロディなんです。
朝や昼に鳴く理由

1. 気温と体温が関係している
セミは変温動物なので、外気温が低いと体が動きません。
夜や早朝の涼しい時間帯は活動できず、体が温まる午前中〜日中に鳴き始めます。
特に気温が25℃以上になると活発に鳴く種類が多く、真夏の昼間がピークとなります。
2. メスに出会いやすい時間帯だから
セミの一生は短く、限られた時間でパートナーを見つける必要があります。
メスが活動するのも日中が多いため、オスも合わせて昼間に大合唱をするのです。
3. 天敵への対策

夜になると、コウモリやフクロウといった夜行性の捕食者が活動を始めます。
もしセミが夜に鳴けば、すぐに居場所を見つけられてしまうでしょう。
そのため、夜は静かに身を潜めて生き延びる戦略をとっているのです。
「夜に鳴くセミ」も実はいるって本当?

基本的にセミは昼に鳴きますが、例外もあります。
例えば、街灯やネオンの光で夜でも明るい場所では、セミが昼と勘違いして鳴くことがあります。
特にアブラゼミやクマゼミでよく見られ、都会ならではの現象となっています。
まとめ

- セミの鳴き声=オスの求愛の歌
- 朝〜昼に多いのは、気温・メスの活動・天敵回避のため
- 夜は基本的に鳴かないが、街灯の影響で例外もある
このように、セミの鳴き声は自然のサイクルに寄り添った、生き抜くための合理的な行動なのです。
セミの大合唱を聞いたときには、ちょっとうるさいかもしれませんが… 「恋の歌を一生懸命うたっているんだな」と、少し優しい気持ちで耳を傾けてみてくださいね!(笑)
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