月の満ち欠けとは…?
月の満ち欠けは、大昔から暦を知るうえで使用されていたということなのですが、
どういう仕組みとなっているのでしょうか…?
月は自ら光っているように見えますが、
太陽の光を反射することによって光って見えていています。
そして、月は、地球の衛星(えいせい)〔惑星(月は地球)のまわりを公転する天体〕
なので、地球の周りを公転(こうてん)〔天体が他の天体をまわる回転運動のこと〕
しているのですが、
地球もまた太陽系(たいようけい)〔太陽を中心に運行する天体の集団〕なので、
太陽の周りを公転しています。
そのため、地球上から月を見ると、月、太陽、地球の位置関係が変わることにより、
太陽光の当たり具合で、光の反射の仕方も変わり、満月や三日月、半月などと
月は違った形に見えてきます。
これが月の満ち欠けということなのです。
月の形の名前(月の呼び名)と周期について
月の満ち欠けは、
新月から始まり平均で約29.5日周期(29~30日)〔月が地球の周りを一周する日数※〕で
繰り返し、この経過時間を1日単位で表したものを月齢(げつれい)と言っています。
※月の公転周期〔月が地球の周りを一周する日数〕は約27.3日なのですが、地球も太陽を公転しているため、新月から新月に戻る月の満ち欠けの周期は少し長くなり約29.5日必要となります。
【月の形の名前(月の呼び名)】
新月(しんげつ)
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地球から月のほうを見たとき、一直線に太陽も同じほうにあるときの月(新月)
このときは、月が真っ暗で見えなくなる〔日食(にっしょく)〕
だったり、細長く見える月になります。
※新月の時はいつも日食になりそうですが、月の軌道と地球の軌道が若干(5°ぐらい)傾いているため、毎回日食とはなりません。
三日月(みかづき)
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新月からはじまり、その月の三日目に出る細い月。
上弦(じょうげん)の月
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新月から満月への中間の半月。
昼間に上り、真夜中に沈む。
※どうして上弦というの?… 説はいくつかあるのですが、月を弓に見立てたとき月が沈む際に弦の糸〔弓の弦〕が上を向いているからという説があります。
満月(まんげつ)
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月と太陽のあいだに一直線に地球があり、新月とは逆の月(満月)。
新月からはじまり、その月の15日目に見える月のため、
十五夜(じゅうごや)とも言います。
このとき月食(げっしょく)〔月が地球の影の中にはいって、暗くなる現象〕
となる場合がありますが、日食と同じで、月の軌道面と地球の軌道面が若干(5°ぐらい)
傾いているため、毎回月食にはなりません。
下弦(かげん)の月
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満月から新月への中間の半月。
真夜中に上り、昼間に沈む。
※どうして下弦というの?… 上弦と同じで説はいくつかあるのですが、月を弓に見立てたとき月が沈む際に弦の糸〔弓の弦〕が下を向いているからという説があります。
このようにして、昔の人たちは月の満ち欠けによって、ひと月を数えていたんですね…
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