てんとう虫の種類と特徴について。
てんとう虫の代表的なものはナナホシテントウかもしれませんが、公園などに行くと色々な柄のてんとう虫を見かけます。
色と柄が違うだけなのでしょうか…?

実は、てんとう虫は世界に約5,000種類、そのうち日本にも200種類近くいるようです。
昆虫の甲虫目(こうちゅうもく)〔固い殻の甲羅で体を覆われている昆虫〕に属しており、大きく分けると以下のようになります。
動物界の約4分の3を占めている節足動物(昆虫類、甲殻類、クモ類など)とは…
【 肉食系 】


(ナミテントウ)斑紋が無いものや色も様々で、日本で一番よく見るてんとう虫
(ナナホシテントウ)
- 表面はツルっとしていて、半球に近い形をしている。
- アブラムシ、カイガラムシなどの害虫を捕食。
- 植物についた害虫を捕食するため益虫といわれる。
- 特にナナホシテントウは世界中で幸運の象徴と言われている。
【 草食系 】

(ニジュウヤホシテントウ)28個の斑紋〔ニジュウヤホシ〕がある。
- 野菜などの植物を食べる
- 表面がザラザラして毛のようなものが生えている。
- 農作物などの植物を食べるため害虫とされ駆除されることが多い。
- テントウムシダマシと呼ばれることもある。
【 菌類食系 】

(キイロテントウ)一般的なてんとう虫より小さい
(シロホシテントウ)
- 植物の菌を食べる。
- うどんこ病菌〔植物に付くうどん粉を振りかけたような菌〕などの菌類を食べるため益虫といわれる。
- キイロテントウを見ると幸運の前兆として喜ばれることもある。
このように、同じテントウムシ科の昆虫でも、食べるものが違うだけで扱いが全然違ってくるわけです…

