【 風が吹く要因は、熱〔温度差〕・ 自転 ・ 地形 】
風が吹く理由
地球の周りには大気〔地球の表面にある空気の層〕があるのですが、その大気は常に動いています。
風はその大気の流れの一種になるのですが、太陽からの熱や地球の自転〔地球が地軸を中心に回転すること〕、地形の違いなどによって引き起こされています。
太陽からの熱
太陽からの熱は地球の表面を暖めますが、温度差も生じます。
地表近くにある〔地表で暖められた〕暖かい空気は膨張するため軽くなるのですが、この軽く暖かい空気は上昇〔上に上がる傾向がある〕して大気を動かします。それにより、空気の対流(空気の移動)が始まります。
一方、冷たい空気は収縮するため重くなり下降〔下に下がる傾向がある〕するのですが、これらの温度差が大気の移動をさらに引き起こします。
地球の自転
地球の自転も風を生む要因の一つとなるのですが、地球が自転〔地球が地軸を中心に回転すること〕することで、地表と大気も一緒に回転します。
しかし地球が自転(回転)することにより、地球の表面と大気に少しずれ〔大気と地球が少し離れる〕が生じるのですが、それによりコリオリ効果〔地球の自転などによって生じる自然現象〕と呼ばれる現象が起こります。
それにより、風向き(大気の向き)が変わり、風が曲がって吹いたりもします。
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地形の影響
地球の表面は均一ではなく、海や陸地、山など地形の違いがあります。このような地表の違いによっても風(大気)のパターンに影響を与えます。
例えば、山や谷などの地形は風(大気)の流れを変えることがあるのですが、山の斜面では風(大気)が上昇し、山頂を超えると風(大気)が下降して速度や方向に変化がでたりもします。
このように、いろいろな要因が組み合わさって、私たちが大気中の『風』を感じていたのです。
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