どうして乗り物酔いをしてしまうの?

子供は特に乗り物酔いをしやすいと聞きますが…
どうしてく車などに乗ると酔ってしまうのでしょうか…?
『三半規管』という平衡感覚をつかさどる器官が関係

耳の中は、入り口から奥に向かって、外耳 → 中耳 → 内耳 となっていくのですが、そのうち内耳には『三半規管〔半円状の3つの管からなる〕』という、平衡感覚をつかさどる器官があります。

その中にはリンパ液〔毛細血管から漏れ出る黄色い水分〕が入っているのですが、体を回転させたりすると、このリンパ液の流れを三半規管内の感覚細胞がキャッチして脳に信号が送られる仕組みとなっています。
それにより回転を立体的に認識することが可能となり、バランスを保つことができているのです。
そのため、乗り物などで慣れない不規則な振動を受けると、三半規管も不規則に刺激され、更に目から入った情報とのズレなども重なり脳が処理しきれなくなってしまいます。
そして、自律神経〔意志とは関係なく動く内蔵や血管、体温などを調整する神経〕が乱れることにより、吐き気や頭痛、冷や汗などが生じてしまうようです。
子供はなぜ乗り物酔いをしやすいのか?

子供が乗り物酔いをしやすいのは、平衡感覚を司る内耳(前庭)の発達が未熟で、脳が目や内耳からの情報をうまく統合できないためです。
例えば、車の中で本を読んでいると、目は動いていないと感じるのに、内耳は車の動きを感知します。この矛盾が脳を混乱させ、吐き気やめまいなどの乗り物酔いを引き起こすのです。
また、子供は大人より感覚が敏感であることも影響しているといわれます。
【克服する方法】

克服する方法としては、ブランコのような揺れる遊具や、でんぐり返し(前転、後転)などのちょっとした訓練をすることにより体質は変わっていくようです。
そして、何もしなくても大人になると酔わなくなる人が増えてくるようなのですが、その大きな理由は、老化により脳の反応が鈍くなるから…
なんだそうです。

