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インフルエンザは夏にどこで潜伏している?ウイルスの意外な生存場所とは

生活・食物

インフルエンザウイルスはに夏はどこへ…

毎年暖かくなってくると、インフルエンザのニュースはどこへやら消えてなくなりますが…

ウイルスはどこに行ってしまうのでしょうか…?



そもそも『インフルエンザウイルス』はどこから来たの…?

〔インフルエンザウイルス〕




インフルエンザの起源はとても複雑で現在でも完全に解明されているわけではありませんが、野生鳥類〔渡り鳥などの腸内〕などの動物間でウイルスが循環することで進化したことからはじまります。


そして、ブタや鳥などの家畜で野生鳥類からのウイルスを受け取り、そこが感染ルートとなって人間にまで広まっていったのではないかと考えられています。


夏の間、インフルエンザウイルスはどこに潜伏している…?



実は、冬のような活発な活動は見られませんが、インフルエンザウイルスは夏の間も存在し続けています


しかし、夏は一般的に気温が高くなり、湿度も上昇する傾向にあるため、ウイルスが空気中での生存に適さない条件となります。



特に高湿度の環境では、ウイルスが水分により重くなって地面に落下しやすくなり、空中での滞在時間が短くなるのと、湿度の影響によりウイルスの寿命が縮むことがわかっています。



そのため感染力が低下し、新しい宿主〔寄生する相手生物〕にまでたどりつきづらくなるのが、夏に流行しない大きな理由となっているのです。

ウイルス生きた宿主細胞内でのみ増殖ができるため、体外での生存期間は比較的短いとされています。




そのほか、冬にインフルエンザに感染した場合、一部の免疫が獲得され、その免疫により夏に再び感染しにくくなる可能性があるともいわれますが、ウイルスの広まりはしづらいものの、年中どこかで活動はしているため、もちろん夏にインフルエンザにかかることもあります


そして、動物や鳥類などもウイルスの保有者となるため、野生鳥類や家畜などがウイルスの保有者となっている可能性もあるのです。




世界ではどれくらいの人がインフルエンザになっている…?




インフルエンザは一年中、世界のさまざまな地域で発生しているのですが、一般的には季節性インフルエンザと呼ばれ特定の時期に流行がピークになる傾向があります。

季節性インフルエンザの流行は主に冬季に見られるのですが、南半球と北半球では季節が逆になるため、南半球では通常6月~8月頃に流行がピークになり、北半球では通常12月~2月頃にピークになります。

東南アジアなどの熱帯地域では、気候変動が少ないことや人口密度が高いなどの理由で年間を通じてインフルエンザが流行することもあります。


世界全体での感染者数は年間3億~5億人⁉



季節性インフルエンザの感染者数は年によって異なり、はっきりとした数字は不明なのですが、統計的に見ると世界全体で年間3億~5億人がインフルエンザに感染すると見積もられているそうです。


そして、毎年のように世界では約300~500万人の人が重症化し、地域によって差が出ますが、世界全体で見るとその10%近くがインフルエンザウイルス関連により死亡していると言われています。



実は、日本だけでも年間で1000万人ぐらいの人がインフルエンザに感染し、合併症〔インフルエンザ脳炎、インフルエンザ肺炎、〕などによって約1万人近くがその犠牲となり死亡しています。



20世紀最大のインフルエンザ『スペイン風邪』とは?

〔スペインかぜに罹患した兵士たちの様子〕



20世紀において最もインフルエンザが流行したとして知られるのは、1918年から1919年にかけての「スペインかぜ」(スペイン風邪)と呼ばれるパンデミックです。



このパンデミックにより世界中で約5億人〔当時の世界の人口の3分の1に近い人〕が感染し、1億人近くが死亡したと推定されています。

〔スペインかぜウイルス〕



スペイン風邪は第一次世界大戦中に広まり、特に若い兵士たちの間で急速に感染が広がりました。その後、医療技術や予防策の不足もあり、全世界に広がり大きな被害をもたらしました。

当時、第一次世界大戦中に各国で報道規制が敷かれていた中、スペインが中立国だったため、スペインで最初に報道されたことからこの名前がつきましたが、実際にはスペイン起源ではないと言われています。


主なインフルエンザウイルスの種類とは…?



人に感染するインフルエンザウイルスには、主に以下の3つの種類があります。

インフルエンザA型ウイルス (Influenza A virus)



人や動物(鳥や豚など)に感染し、季節性インフルエンザパンデミック〔世界的な大流行の原因〕を引き起こす可能性があるタイプです。

A型ウイルスはさらにH(ヘマグルチニン)とN(ノイラミニダーゼ)の2つのタンパク質の組み合わせによって亜型(サブタイプ)が分類されます。

例えば、H1N1〔1918年に起きたスペイン風邪や、2009年に起きた新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の原因として広く知られています。〕がよく知られています。

〔豚インフルエンザウイルス〕


インフルエンザB型ウイルス (Influenza B virus)



B型インフルエンザは主に人に感染し、季節性インフルエンザの原因となることがあります。


そしてB型ウイルスも亜型がありますが、A型ほど頻繁に変異しない傾向があります。


インフルエンザC型ウイルス (Influenza C virus)



C型ウイルスは、比較的軽度の症状を引き起こすことが多く、A型やB型ほど広範囲に感染や病気を引き起こすことはないと言われています。



そのため、通常のインフルエンザワクチンはA型とB型には対応しておりますが、C型には対応していないそうです。



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