誕生日になぜケーキ…?
誕生日にはケーキというご家庭が多いかもしれませんが、よくよく考えると、どうしてケーキなのでしょうか?
日本で誕生日にケーキを食べる習慣が定着してきたのは、第二次世界大戦後であったと言われています…
【誕生日ケーキとGHQの関係】
はっきりとは分かっていませんが、誕生日ケーキはGHQ〔アメリカ軍を中心とする日本の占領政策を実施するための機関〕の指導によって広められたというのが有力説となっています。
実は、それ以前の日本には個人の誕生日という習慣はほとんどありませんでした。
というのも年齢の数え方が今とは違い、数え年〔生まれた日を1歳と数え、1月1日の元旦が来ると歳をとる〕が一般的な考え方でした。
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その為、一般的には〇月〇日に誕生日という考えかたはしていなかったそうです。
そして戦後の昭和24年に『年齢のとなえ方に関する法律』というものが制定され、翌年昭和25年(1950年)1月1日より、現在使われている満年齢の考え方が徐々に定着していきました。
※明治35年(1902年)にも「年齢計算ニ関スル法律」というものが制定され、満年齢に対する動きはあったが、浸透せず、戦後に改めて制定されました。
ここで、先ほどのケーキが普及してきた時期とだいたい重なってくるわけですが、この法律を制定するに当たり、いくつかの目的があったとされています。
- 戦後の暗い気持ちの日本を若返らせる〔数え年で生まれた日を1歳としていたため、満年齢により計算上若返る〕
- 国際的な基準〔特に欧米諸国〕に合わせることによって、国際交流に支障がないようにする。
- 食糧の配給の便宜的手段。
このような理由があったわけですね…
誕生日ケーキの始まりは古代ギシリャ時代
ちなみにですが、誕生日ケーキの始まりはアメリカなような気がしますが、実は、紀元前の古代ギシリャ時代になるようです。
個々の人に対してではないのですが、ゼウスの娘といわれている、アルテミス〔月の神〕の誕生日を祝うために丸形〔月の形に例えて〕のケーキにローソクを立て〔月の光に例えて〕供えたところから始まっていると言われています。
そして、人に対して誕生日ケーキでお祝いしたのは、中世のドイツからではないかと言われています。