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和紙、洋紙の違い。紙が出来上がるまでの工程について

歴史・文化

和紙、洋紙、新聞紙の違い



紙にもいろいろな種類がありますが、和紙洋紙新聞紙はそれぞれどのように作っているのでしょうか…?


それでは見ていきましょう!

和紙はどうやってつくるの?



和紙は主に、コウゾ (クワ科)、ミツマタ (ジンチョウゲ科)、ガンピ(ジンチョウゲ科)などの木が使われているようです。

(コウゾ)

(ミツマタ)

(ガンピ)


手すき〔手作り〕での和紙の作り方



それでは昔ながらの手すき〔手作り〕での和紙の作り方を見ていきます。

木を切り取る蒸して皮をはぐ皮を乾燥

薬につける余分な物を取り除く

木をたたく繊維をほぐすワタのようにする

のりを混ぜて煮込む網ですく作業乾かす色付けをする。



近年では機械にかけて製造することも増えていますが、手作りですと一枚の和紙を作るのにこんなにたくさんの工程があります。


和紙は1400年の歴史


ちなみに、和紙の歴史日本書紀によると610年頃〔飛鳥時代〕だといわれており、ざっと1400年の歴史ということになります。

その頃といえば、推古天皇や聖徳太子(厩戸皇子)、小野妹子もいたとされる時代です…

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洋紙はどうやってつくるの?




メモ帳やコピー用紙、ノートなど、生活でよく使われる洋紙はどうやって作られるのでしょうか…?


洋紙は、針葉樹や広葉樹などの木材や、古紙といったものを薬につけてパルプという紙の原料になるものを作るところから始まります。


そして、そこからは大きな機械にかけることになります。


水に薄めるワイヤーという大きい網に広げる必要な部分をローラーにかける

脱水→ドライヤーで乾燥。


この出来上がったものに、

塗料を塗るツヤを出すなど→カッターで裁断といった工程になります。



和紙と洋紙の大きな違い


和紙と洋紙の大きな違いは、木の皮の部分のみを使う和紙に対して、木の内側を使うのが洋紙になります。


そのため洋紙のほうが機械で大量生産しやすく安価なこともあり、いろいろな場面の用紙として使用されています。


新聞紙(新聞巻取紙)はどうやってつくるの?




新聞を印刷している様子は『テレビのスクープ!』みたいな時に、昔は映像で使われていたような気がするのですが…  




新聞は時間が勝負の世界なので、輪転機という回転する機械で、大きいものだと1ロール1トンにもなる紙を、最高時速50㎞ぐらいのスピードで印刷していきます。


この状況に紙が耐えなければ新聞紙として使えなく、さらに配達の負担がかからないように軽量で薄くなければなりません。



そこで救世主の成分が、リグニン〔木の細胞間を接着して強固にする成分〕というものです。



木材の中にリグニンが約20~30%含まれているようなのですが、新聞紙は、機械パルプ〔材木をそのまま、もしくは熱処理しながら機械的に砕いて作ったパルプ〕を使用するため、このリグニンが豊富に含まれるわけです。


そのため、放置しておくと成分の関係で、光や酸素により黄ばみが出やすくなるデメリットもあるのですが、耐久性のある新聞紙が出来上がるということなのです。



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