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洗剤の『酸性』『中性』『アルカリ性』の違いと特徴、選び方について

地理・科学

洗剤の酸性、中性、アルカリ性ってなに?

 



洗剤のパッケージを見ると、中性や弱アルカリ性などの表示があることに気づくかと思いますが、これは水溶液〔水に物質が溶け込んでいる液体〕の性質のことになります。

 

 

そして、ここで必要となる言葉がpH〔ピーエイチ〕です。

 

※以前は学校でペーハー(ドイツ語)で習ったかもしれませんが、近年ではピーエイチ(英語)と言うようです…


朝顔の花の色がすべて同じではない理由。土のPh(ピーエイチ)ではなかった…

 

 


pH7中性(純粋)で、pH7から数字が大きくなるほどアルカリ性が強くなり、pH7から数字が小さくなるほど酸性が強くなります。

 


分類方法



そして、弱アルカリ性弱酸性を含めると下記のように分類されます。

 

  • 酸性 < 3.0(未満)

 

  • 3.0(以上)≦ 弱酸性 < 6.0(未満)

 

  • 6.0(以上)≦  中性  ≦ 8.0(以下)

 

  • 8.0(超える)<  弱アルカリ性  ≦ 11.0(以下)

 

  • 11.0(超える)<  アルカリ性

 

 
汚れは大きく分けて、アルカリ性の汚れ酸性の汚れになるのですが、アルカリ性の汚れには、酸性の洗剤を使い、酸性の汚れには、アルカリ性の洗剤を使って中和させると汚れが落ちやすくなります。

 

酸性が強い洗剤の用途例 

 

トイレの汚れ尿石水垢〔ミネラルが固まったものなど〕カルキサビなど

 

 

アルカリ性が強い洗剤の用途例 




油汚れ皮脂カビ黒ずみなど

 

 『まぜるな危険』

 


ただし、ここでとても重要なことがあり、酸性洗剤塩素系洗剤(アルカリ性)混ぜるととても危険だということです。

 

 

洗剤に大きく書かれている『まぜるな危険』の表示を見たことがあるかもしれませんが、アルカリ性の洗剤には塩素系の洗剤が多く出回っています

 

 

例えば市販でもよくある、塩素系漂白剤〔カビ取り、衣類、キッチン、パイプなど〕ですが、次亜塩素酸(じあえんそさん)ナトリウムといって、プールなどで感じる塩素の匂いの洗剤です。

 

 

これと一緒に、

酸性タイプの洗剤〔トイレ(ガンコな汚れ用)、風呂(プロ仕様)など〕を混ぜると塩素ガス〔刺激臭で黄緑色のガス〕という有毒ガスが発生してしまうためとても危険です。

 


そして、もっと身近なものだと柑橘系果物食酢などの酸性のものでも、大量のレモン生ゴミだったり、食酢洗剤代わりに使った後などに、塩素系漂白剤などがかかってしまうと、塩素ガスが発生する可能性もあるようなので注意が必要だということです。

 


実際にこのような洗剤の混ぜ合わせにより死亡事故もあったそうです。

 

※レモンでpH2(酸性)ぐらいになります。

 


この塩素ガスは空気より重く、下のほうに溜まりやすいので、小さいお子さんやペットがいる家庭では特に気を付けたほうがよさそうです…

 

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