鼻にくるワサビの成分とは…
わさびを食べると、鼻が『ツーン』としますが…
それは、ワサビに含まれる化学物質が関係していたそうです。
わさびには、アリルイソチオシアネート〔ワサビやマスタードなどの植物に含まれる化学物質〕と呼ばれる成分が含まれています。
この成分は、ワサビの辛味成分として知られているのですが、わさびを口の中で噛むと、わさびの細胞が壊れ、アリルイソチオシアネートが放出され、口の中の痛みなどを感じる受容体〔TRPA1〕を刺激し、口の中の神経を活性化させます。
それにより、その痛みなどを感じる神経信号が脳に送られ、わさびの辛味や刺激感を体が認識します。
更に、揮発したこの化学物質が鼻の中に入ると鼻の粘膜を刺激するのですが、鼻の粘膜には刺激を感知する神経が集まっているため、アリルイソチオシアネートがこれらの神経を刺激することで、鼻がツーンとする感覚が生じます。
わさびは他の辛い食品〔唐辛子などのカプサイシンなど〕よりも揮発性が高い〔蒸発しやすい〕ため、鼻に『ツーン』ときていたというわけなのです。
わさびは新しい方が鼻にくるもの…?
一般的には新しいわさびの方が鼻にくるといわれています。
わさびは時間が経つにつれてアリルイソチオシアネートが揮発して、辛味が和らぐ傾向があるため、新鮮なワサビを食べると、より強い鼻の刺激を感じるそうです。
(わさび農場)
わさびのツーンをおさえる方法は…?
ちなみに…
わさびの『ツーン』を抑える方法になりますが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品やマヨネーズなどと一緒に食べると、わさびの刺激を和らげることができます。
もしも、周りにそのような物がなかった場合、口から大きく深呼吸をすることで、口や鼻の刺激を軽減することができるともいわれています…
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