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世界の成人の日と祝い方。文化と伝統によって異なる儀式の違い

歴史・文化

世界の成人の日について




成人の日は、世界中でさまざまな形で祝われる特別な日です。



そして、成人としての自覚を深め、新たに社会の一員としての責任を担うことを祝う、大切な節目のひとつとなっています。

日本では、毎年1月の第二月曜日に「成人の日」が祝われますが、この日は、新たに成人を迎えた人々が集まり、人生の新たな門出を祝う機会として広く知られています。



一方で、世界各国の成人の日は、それぞれの文化や伝統に基づいた独自の形で行われており、その社会が考える「成人」の意味や価値観が反映されています。


今回は、世界各地でどのように成人の日が祝われているのか、そして「成人」という概念がそれぞれの社会でどのように捉えられているのかについて詳しく探ってみましょう!



日本の成人の日




日本の成人の日は、1948年に制定〔初の成人の日は1949年1月15日〕された法律に基づいて祝われ、当初は1月15日に設定されていましたが、2000年からは「成人の日をより祝いやすくする」という目的で、1月の第二月曜日に変更されました。


成人式では、新成人が振袖やスーツを着て式典に参加し、その後、家族や友人と共に再会を楽しみます。


そして、日本における成人の日は、社会人としてのスタートラインに立つ大切な日として位置付けられており、成人としての責任を自覚し、これからの人生に向けての誓いを新たにする意味があるとされています。


成人年齢が20歳から18歳へ引き下げ



2022年4月の民法改正により、成人年齢(成年)が20歳から18歳へ引き下げられ、それにより18歳から選挙権を行使したり、契約を結ぶなどの成人としての権利が認められるようになりました。


※婚姻開始年齢は、女性が16歳から18歳に引き上げられ、男女ともに18歳に統一されました。


しかし、成人の日の行事は依然として20歳を対象に行われており、20歳を迎える新成人を祝う伝統的な式典として続けられています。



将来的に成人の日が18歳に合わせて変更される可能性はありますが、現時点では20歳を節目とするこの行事が広く定着しています。



アメリカ合衆国の成人




アメリカでは、成人を迎える年齢は18歳です。



この年齢に達すると、選挙権を持つことができ、契約を結ぶことも可能になります。



しかし、成人としての意味を祝う「成人の日」のような全国的な祝日は存在しません。代わりに、18歳の誕生日が成人としての重要な節目となります。

アメリカでは、18歳になると法律的な責任を自分で負う場面が増え、成人としての意識が高まるとされており、この年齢に達することで多くの州で選挙権を行使でき、さらにアルコールやタバコの購入も許可されます。



成人式のような儀式は行われませんが、18歳を迎えること自体が社会的なデビューとされ、成人としての自覚を深める節目となっています。

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メキシコの成人式「キンセアニェーラ」




メキシコでは、成人式として「キンセアニェーラ」という儀式が行われます。

この儀式は、15歳を迎えた少女が女性として社会に出ることを祝うもので、特にラテンアメリカ諸国で大切にされています。




15歳の誕生日を迎えた少女は、家族や友人を招いて盛大なパーティーを開き、成人女性としての第一歩を祝います。



そして華やかなドレスに身を包み、ダンスを披露するこの瞬間は、家族や地域社会との絆を改めて確かめるとともに、女性としての社会的責任を受け入れる象徴的な場となります。

キンセアニェーラは、家族やコミュニティとの深いつながりを強調する、特別で意味深いイベントとして人々に親しまれているようです!



サウジアラビアの成人



サウジアラビアでは、成人年齢は18歳です。



この年齢に達すると、法律的に成人としての権利と責任が与えられますが、成人としての儀式や祝日が特に存在するわけではありません。



18歳を迎えることは、社会的に重要な出来事であり、家族間で祝賀の席が設けられることが一般的です。

成人としての証である18歳は、選挙権や婚姻権を得るほか、社会的に独立した大人として認められる基準となるのです。



サウジアラビアでは、成人を迎えることは新たな責任を負うことを意味し、家族や地域社会の中でその意味を深く受け止めることが大切にされています。



インドの成人式



インドでは成人年齢は18歳ですが、成人式のような公式なイベントは特に存在しません。




しかし、ヒンドゥー教では、一部の男子が成人としての義務を果たし、社会的に独立するためのステップとして「ウパナヤナ(Upanayana)」と呼ばれる儀式が行われることがあります。



この儀式では、聖なる紐(Janeu)を授かり、ヴェーダ〔古代インドの宗教的知恵を集めた聖典〕の学びを始める準備を整えます。

〔古代サンスクリット語のヴェーダ〕



ウパナヤナは、精神的な成長と社会的な成熟を象徴する重要な通過儀礼であり、人生の新たな章への第一歩とされているのです。


インドでは成人を迎えることは、一大イベントとして祝うというよりも、家族や社会からの期待を背負い、結婚など人生の重要な選択に備えるための、次のステップへ進む大切な過渡期とされています。


まとめ



世界の成人の日や成人式は、文化や地域によってさまざまな形で祝われています。



日本の成人式のように正式な式典を行う国がある一方で、18歳を迎えることが成人としての社会的デビューとされる国もあるのです。


成人の意味は単に年齢の節目にとどまらず、それぞれの国の社会や文化に根差した価値観を反映しており、その先の人生を責任を持って歩むための大切な日となっています。

そして成人を迎える瞬間は、世界中で新たな一歩を踏み出す機会として祝福されているのです!



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