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秋の夕暮れ時、木の上で鈴虫のような鳴き声なんの虫…?近年急増中の外来種とは…

生物・生態

木の上で鈴虫のような鳴き声…いったい何の虫?

 

秋の夕暮れ時に、公園を散歩すると『リーリーリーリー…』

という大きい鳴き声が木の上から聞こえてくるので、鈴虫って木にも捕まるんだなぁ~

 

ぐらいに思っていたのですが、調べてみると、実は別の昆虫だったのです。

 

何の昆虫なのでしょうか…?

 

 

 

その名は、『アオマツムシ』といいます。




コオロギ科の昆虫で、明治時代ごろに中国から輸入した木などに付いて、日本に入ってきてしまった外来種〔人間の活動によって、国外から入ってきた生物〕と言われています。

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そして、ここ10、20年ぐらいの間にこのアオマツムシは急増しているそうなんです。

 

 

言われてみると、以前はこんな大きい声は聞こえてこなかった気も…

 

 

体の色は、緑色〔オスは羽根が少し茶色〕で、体のつくりは、マツムシに似ています。

 (マツムシ)

 

 


ただし、草むらに生息するマツムシとは違い、アオマツムシは樹上で生活しているのです。

 

※マツムシは樹上では生活できず、鳴き声は童謡にもある『チンチロ、チンチロリン』

 

 

そのため、他の秋の昆虫にはできない、樹上に生息することによって、競合することもなく安定した居場所が確保でき、数が急増したようです。

 

 更に、西の温かい地域から、東に向かって生息域が拡大していることから、温暖化も影響して増えているとも言われています。

 


どちらにせよ、アオマツムシの合唱は少しばかり音量が大きいので、昔ながらの風流な優しい音色がちょっと聞きづらくなってしまいますが、これもまた、現代版の秋の訪れなのでしょうか…

 





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