クワガタはカブトムシと違って越冬をする…
クワガタやカブトムシといったら、夏の虫だと思いますが、クワガタには成虫になってから冬を越す種類もいます。
成虫になって越冬できる日本の代表的なクワガタ
オオクワガタ
〔横幅もある日本最大のクワガタ、絶滅危惧種、寿命3~5年ぐらい〕
コクワガタ
〔日本で一番多い、細い体、大顎の先と途中に内歯がある、寿命2年ぐらい〕
成虫になって越冬できない代表的なクワガタ
ノコギリクワガタ
〔大顎が水牛のような形でギザギザがある、寿命1年以内〕
ミヤマクワガタ
〔深山(みやま)クワガタだけあって山奥にいる、寿命1年以内〕
もうお気づきかもしれませんが、寿命が長いクワガタの種類は越冬できることが多いようです。
そして、寒暖差に対しての強さ、幼虫期間の長さや成虫になるタイミングなどによっても寿命に影響してくるようです。
一般的なカブトムシは成虫になって冬を越すことができないのですが、〔コカブトというカブトムシの仲間は越冬をします〕成虫になる時期が基本的にカブトムシとクワガタでは違うということです。
(コカブト)
初夏から真夏にかけて成虫になるカブトムシに対して、クワガタは夏の終わりから初秋にかけて成虫になることも多いのだそうです。
そういった場合のクワガタは、朽ち木などで身を潜め、次の年の暖かくなってから出てくるパターンになりやすいようです。
クワガタの名前の由来は…?
カブトムシとならんで人気のあるクワガタ。
我が家も子供が大好きで、森へ捕まえに行ってきたのですが…(笑)
どうしてクワガタと呼ばれるのでしょうか?
カブトムシは武士の兜(かぶと)のような頭部をしていることからカブト虫と言われるのですが、クワガタの場合は、長い大顎〔角ではなくアゴになります〕が武士の兜から角のように立っている鍬形(くわがた)に似ていることからクワガタ虫といわれるようになったそうです。
カブトと同じでそのまんまな感じですね…
ちなみに国外はというと、
例えばクワガタを英語にすると stag beetle と言いいますが、(stag)は雄の鹿なので、鹿の角のような大顎を持つ、(beetle)甲虫といった日本とは違うイメージのようです。
東南アジアはクワガタの種類が豊富ですが、例えば、タイ語ではメーン キームというようで、メーン(昆虫) キーム(プレイヤ)となり、クワガタはこのようなイメージなのでしょうか…?
(プレイヤ)
同じ昆虫を見ていても捉え方は違うものなんですね。
クワガタは振動でなぜ落ちる…?
クワガタを捕まえる際に、木に衝撃を与えて落とす方法があるのですが、木がいたむほど衝撃を与えなくてもポトッと落ちてきます。
どうしてそんなにも簡単にクワガタは木から脚を放してしまうのでしょうか…?
それにはクワガタなりの訳があったようです…
クワガタの最大の天敵は昆虫ではなく、多くの鳥類や小動物なのですが、
鳥類などが近くの枝にとまった際に、クワガタに生えている微毛で振動を感知すると、危険を察知し体を小さくして死んだふりをします。
そしてポトッと落ちることによって、その場から一気に離れているのだそうです。
自分の身を守るために身に着けた技だったわけですね。
そこを狙って人間が捕まえに行くことになるわけですが、そう考えるとなんとも複雑な気持ちでもありますね…