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砂糖より甘いものはある…?世界最強の甘味料!砂糖の数万倍 驚異の甘さ

生活・食物



砂糖は私たちの日常生活でよく使われる甘味料の1つですが、世の中にはもっと甘いものが存在します。


今回は、砂糖よりも何百倍、何万倍も甘い、そんなものについて探っていこうと思います!

砂糖の原料



まずは、普段よく使われる砂糖の話しからになるのですが、主な原料は「サトウキビ」と「テンサイ」になります。


サトウキビ


サトウキビは熱帯や亜熱帯地域で栽培されるイネ科サトウキビ属の植物で、高さは2~6メートルにもなります。※収穫は2~3メートルぐらいの時にするそうです。


茎に多くの糖分を含んでおり、その部分を絞って汁を取り出します。その後、濾過(ろか)、加熱、結晶化の工程を経て砂糖が作られます。



このサトウキビから作られる砂糖は、世界の砂糖生産量の約70%を占めています。


テンサイ



テンサイ〔砂糖大根〕は、温帯地域で育つ根菜でビートの一種です。主にヨーロッパ、ロシア、アメリカなどで栽培されています。


テンサイの根には高い糖分が含まれているのですが、その部分が砂糖の製造として利用されます。


テンサイから砂糖を作る過程はサトウキビと似ていますが、テンサイの場合は根を洗浄して細かく切り、温水で抽出して汁を取り出します。その後、濾過(ろか)、加熱、結晶化の工程を経て砂糖が作られます。


そして、テンサイから作られる砂糖は、世界の砂糖生産量の約30%〔日本の砂糖消費量の約25%〕を占めています。


なぜ、砂糖が白くなる…?

サトウキビ、テンサイからとった砂糖が白い理由は、製造過程で不純物が取り除かれ、純粋な糖分だけが残るからです。

「ショ糖」と「砂糖」の違いとは…?

ショ糖(スクロース)」は、化学的にはグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が結合した二糖類〔二つの糖分子の結合体〕で、一般的にはサトウキビテンサイから作られる甘味料を指します。

一方、「砂糖」という言葉は、主に食品や調理用の甘味料を指す広い意味で使用されます。

そのため、ショ糖は砂糖のなかの一つとなり、特にサトウキビやテンサイから作られる甘味料を指す場合に「ショ糖」と呼ばれることが多くあります。


ステビア:砂糖の約200~300倍の天然の甘み



ステビアは、南アメリカ原産のキク科ステビア属の植物から抽出される天然の甘味料になります。


このステビアはなんと砂糖の約200~300倍もの甘さを持っています。


しかも、カロリーゼロということもあり甘味料として使われることが多く、ダイエット中の人や糖尿病患者などの方にも人気となっています。

〔ステビアの花〕


キシリトール



キシリトールは、人工甘味料の一種となりますが、天然の植物や果物に存在する糖アルコール〔砂糖に似た甘さを持ちながら、カロリーが低い甘味料〕です。


その甘味は砂糖の約2/3程度で、低カロリーながら砂糖のような甘さがあり、歯にも優しい特性を持っています。そのため、キシリトールは歯に関わる製品や低カロリー食品などに多く利用されています。

『天然のキシリトール』と『人工のキシリトール』の違い

天然のキシリトール

  • キシリトールは、果物や野菜、特にベリー類(いちごなど)、プラム、カリフラワーなどに自然に含まれています。

人工のキシリトール

  • 人工と言われるキシリトールは、通常は天然に存在する、白樺やカシの木、トウモロコシの芯から得られるセルロース〔植物の細胞壁を構成する主要な多糖類で、人間の消化酵素では分解できない食物繊維〕から作られます。

    そして、化学的な過程を経てセルロースを分解し、大量にキシリトールを生成します。

なぜ、キシリトールは歯にいいの…?

キシリトールは、口腔内の酸性度を低く保つことができます。

口の中が酸性の状態では歯のエナメル質が溶けやすくなるため、酸性度が低い状態を維持することで歯を守る効果があります。

また、キシリトールは虫歯菌の増殖を抑制する作用や、唾液の分泌を促進するため、口腔内を清潔にしてくれる効果があります。

これらの理由から、歯磨き粉やガム、食品などにも広く使用されています。


アセスルファムK:砂糖の約200倍の人工甘味料



アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は、合成甘味料の一種になります。


非常に強力な甘味を持ち、砂糖の約200倍の甘さがあります。そのため、ごく少量で強い甘みを出すことができます。


加熱や酸味に対しても安定しており、低カロリー飲料やダイエット食品などに使用されています。


安全性については、世界的な食品安全機関や規制機関によって評価され、大量に摂取しなければ一般的には安全とされています。



アスパルテーム:砂糖の約200~400倍の人工甘味料


アスパルテームは、合成甘味料の一種であり、化学的にはアミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンが結合したものになります。


非常に甘く、砂糖の約200倍~400倍の甘さがありますが熱には弱い性質を持ちます。


カロリーは、ほぼゼロということもあり、低カロリー飲料やダイエット食品などに使用され、砂糖の代替として広く利用されています。


ただし、加熱には弱いので調理には向いていません


『アスパルテーム』の過剰摂取は体によくない…?


偏頭痛や頭痛の増加:アスパルテームが摂取されると、一部の人々では偏頭痛や頭痛の頻度が増加することが報告されています。

代謝異常:アスパルテームは過剰摂取すると、人間の腸内で分解された祭にその代謝物が体内に蓄積され、代謝異常を引き起こす可能性があるといわれます。

糖尿病リスク:一部の研究では、アスパルテームの摂取と糖尿病のリスクとの関連が示唆されています。しかし、これについてはさらなる研究が必要とされています。

肥満やメタボリックシンドローム:アスパルテームは低カロリー甘味料として広く使用されていますが、一部の研究で、これらの甘味料が逆に肥満やメタボリックシンドロームのリスクを増加させる可能性があるという指摘があります。

発がん性:動物実験において、アスパルテームの過剰摂取が発がん性を示す結果が得られることがあり、その安全性について議論があります。


適切な量で摂取すれば安全ですが、過剰摂取は健康リスクを引き起こす可能性があるので注意が必要とされています。



スクラロース:砂糖の約600倍もの甘さ



スクラロースは、合成甘味料の一種になります。ショ糖(砂糖)を化学的に変換して作られる合成甘味料となり、砂糖の約600倍の甘さがあります。



カロリーがほぼゼロなため、低カロリー食品やダイエット食品にも利用され、また熱にも安定しているため、料理や飲料、お菓子など幅広い食品に使用されています



大量に摂取すると消化器系に影響を及ぼす可能性がある〔吸収されにくい性質がある〕ため注意が必要です。




ネオテーム:砂糖の約10,000倍の人工甘味料



ネオテームは、合成甘味料の一種で、アスパルテームをベースにした高甘味度甘味料です。


非常に甘く、砂糖の約10,000倍もの甘さがあります。


熱にも安定しており、低カロリー飲料やダイエット食品の甘味料に使用されます。




アドバンテーム


アドバンテームは、合成甘味料の一種であり、アスパルテームをベースにした高甘味度甘味料です。


甘味度はアスパルテームやネオテームよりもさらに強力で砂糖の約20,000倍もの甘さを持っているため、ごく少量で非常に強い甘味を出すことができます。


清涼飲料やダイエット食品、菓子類などの甘味料に使用されています。




サッカリン:歴史ある甘味料



最後に、サッカリンをご紹介します。

サッカリンは、砂糖の約300~400倍もの甘さを持つ人工の甘味料です。

偶然の人工甘味料発見

サッカリンは1878年に、コンスタンティン・ファールベルクというドイツンの化学者によって偶然に発見されました。実験中に手の指を舐めた際に甘味を感じたことから、その原因を調べた結果、サッカリンを発見しました。


食品産業への普及



サッカリンは20世紀初頭に食品産業にも普及し始めます。


第一次世界大戦や第二次世界大戦の間、砂糖の供給が制限されたため、サッカリンは糖分の代替品として広く使われるようになりました。

その後、ダイエット飲料や低カロリー食品の需要が増加すると共に、それらの製品の甘味料として広く利用されました。


規制、そして再評価


サッカリンは一時期、安全性に関する懸念から規制されることもありました。


アメリカ合衆国では、1977年に一時的に使用が禁止されましたが、その後再評価が行われ、2000年になり安全性が再確認されて使用が再開されました。



その後、他の国々でも安全性が確認され、サッカリンは広く使われる甘味料として定着しました。

アメリカのレストランなどで置かれている、スイートンロー (Sweet’N Low)は、サッカリン製品のブランドとしてとても有名です。

まとめ




人工甘味料は、甘味を楽しみながらカロリーを気にする人にとってはとても重宝されています。


しかし、過剰摂取や個々の体質によっては健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な量の心掛けが必要かもしれませんね!




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