臍(へそ)は何につかうの?
お腹についているヘソとはいったい何の痕跡なのでしょうか…?
ヘソは、へその緒〔臍帯(さいたい)、白い管状〕として胎児のときに、母親から栄養や酸素を送るため、胎児は老廃物や二酸化炭素などを母親の血液のほうへ流し代わりに処理してもらうために使っていました。
母親の胎内は羊水〔胎児を保護する液体〕で満たされているため、産声を上げるまでは赤ちゃんは肺呼吸をしておらず、魚が水に溶け込んでいる酸素で呼吸するのと同じで、血液に溶け込んでいる酸素によって呼吸しているため、赤ちゃんの命綱として大事な役割をしていたわけです。
そして、その名残として臍(へそ)があります。
人間の先祖は魚類という研究結果が近年になり発表されているようですが、胎内でその進化の過程をしてるようにも感じてしまいますね…
臍(へそ)をいじりすぎるとお腹が痛くなるって本当?
「おヘソを触りすぎると、おなか痛くなるよ!」
なんて、小さい頃に聞いたことがあるかもしれませんが、まんざら嘘ではないようです…
実は、ヘソのすぐ奥には腹膜〔内臓を覆って保護する半透明の膜〕があり、そこには神経が集中しています。
そのため、刺激をあたえ過ぎると、お腹が痛くなってしまうことがあるようです。
もしも傷をつけてしまうと腹膜炎なんてこともあるようなので、ヘソの掃除をする際には、気をつけないといけないですね…
臍(へそ)は人間の皮膚で唯一汗をかかない場所…
身体だったらどこでも汗が出そうなものですが、実は汗をかかない場所があるということです…
人間の体で汗をかかない場所は2か所あるのですが、1つはへそで、もう1つは唇ということです。
この2つの中でも、唇は粘膜に分類されるので、へそは皮膚で唯一汗をかかない場所ということになります。
理由としては、汗腺がないからということになります…
汗が出ないわけですね。
それでは、逆に汗をかきやすい場所はどこなのかというと、額(ひたい)が汗を一番かきやすいようです。
人間が生きるために重要な頭のなかでも、特に熱に強くない脳があるため、汗をかくことによって温度調整をしているということです。
人間の体は賢いですね…