キィ~キィ~音が不快な理由

黒板と爪のひっかき音や鉄と鉄がこすれる音などに鳴る「キィーキーッ」とした音が不快や苦手に感じる人は多いかもしれません。
それには、何か理由があるのでしょうか…?
不快音などに反応するのは脳の偏桃体

人間の脳には偏桃体〔(へんとうたい)アーモンドのような形の神経細胞〕という部分があるのですが、恐怖感や不安感などの際に反応するといわれています。
そして、このような「キィ~キィ~」した不快音も、この偏桃体に影響を与えていることが分かっているようです。
サルが危険を感じた時の鳴き声と音域が重なる

ある研究機関が、人が不快な音と感じる範囲を検証したところ、サルが危険を感じた時に仲間に知らせるための鳴き声と音域が重なることが判明したそうです。
それにより、遠い祖先の名残として遺伝子レベルに組み込まれ、本能的に不快と感じるのではないか?という説が唱えられました。
現時点でははっきりとしていないようなのですが、他の説としては、太古の昔まで遡り、人間の祖先を捕食していた生物の声に似ているので、やはり本能的にその記憶によって脳が反応しているのではないのか…?
等々、このような説が挙げられています。
ちなみに…
このキーキー音ですが、人間の約90%ぐらいの人が不快に感じると言われているようです。
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