売るつもりない物を冗談で “売るよ!”と言ったら契約成立?冗談から始まる売買トラブル

生活・食物

 売るつもりのない大切な物を冗談で「売るよ!」どうなる…?

 

本当は売る気のない大切な物を、「欲しかったら売って上げるよ!」なんて、冗談で言ったら、相手が本気にしてしまい「絶対に買う!」と言い出してしまった…

 


どうしよう…? やっぱり売らなきゃダメ…?

 


もしも、知人に借りていた物を勝手に売ってしまったら…罪になる?

 

『心裡留保(しんりりゅうほ)』って何?




子供どうしのおままごとならまだしも、

 


あまり親しくない間柄で、大人が言ってしまうと大変なことになるかもしれません…

 

 

こういったことを法律上で『心裡留保(しんりりゅうほ)というのですが、心裡留保とは、意思表示(いしひょうじ)をした本人が、内心〔表に出さない気持ち〕と食い違っていることを知りながら、意思表示をしていることを言います。

 

意思表示とは… 法律上の効果を発生させようとして意思を表示する行為。

 

 

この場合、嘘を言った人より、信頼した人を保護する観点から原則有効〔今回の場合ですと売らないといけない〕ということになります。

 

 

 ≪民法93条≫(心裡留保)

意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであってもそのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方が表意者の真意を知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、無効とする。

 

 無効になることはないの…?




ただし、相手方も嘘を言っていることを知っていたり、注意していれば知ることができたような場合は、相手側を保護をする必要がないため、例外的に無効となります。

 

 


冗談を言い合える仲でしたら大した問題ではないでしょうが、

 


一歩間違えると大ごとになりかねないので気を付けないといけませんね…

 

 

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