海はなぜ塩分でしょっぱいの…?海はなぜ満ち引き(満潮、干潮)する?

生物・生態

海はなぜしょっぱいの…?

 

 

海水は塩分が沢山含まれとってもしょっぱいですが、

どうしてしょっぱくなったのでしょうか…?

 

 

【地球ができた46億年前…】

 

海がしょっぱい理由を探るには、

地球が誕生した46億年前まで遡る必要がありそうです…

 

 

そのころの地球は地表がマグマで覆われ(マグマオーシャン)

空中には※塩素ガスと、水蒸気、※水素が含まれていました。

 

この状態が数億年続いたと考えられています。

 

 

塩素(えんそ)… 刺激性のある黄緑色の気体。空気よりも重い。カビキラーなどの漂白剤やプールなどの消毒剤にも含まれている。

水素(すいそ)… 無色、無臭、地球上で最も軽い気体。昔は気球などに使用されていた。宇宙全体の約70%を占める物質。酸素と結びつくと水になる。

 

 

それから、長い年月と共に地球の温度が冷えてくることによって、

空中の水蒸気になり、塩素を含んだ大量の雨が降り続いたいわれています。

雨はどうして降るの…?

 

 

この永遠と続いた雨が溜まったものが徐々に海となっていくのですが、

はじめのうちはまだしょっぱい海水ではなく、塩素などが含まれた酸性で、

更に、マグマが溶け込んでいるため水温が数百度もある

とても生物が住めるような海ではなかったようです。

酸性、中性、アルカリ性とは…

 

 

更に、塩素を含む大雨が数千年も降り続けることにより、

地表の岩石が削られ、その中に含まれている※ナトリウムが、

塩素を含んだ雨に溶け込み中和され塩化ナトリウム〔塩〕ができます。

 

ナトリウム… 軟らかい銀白色の金属。水より軽い。

 

 

それらが海に流れ込み、海水がしょっぱくなっていきます。

 

 

このようにマグマによって水蒸気が蒸発し、冷えて雨となり塩が作られる

ような過程を、気の遠くなるような長い年月をかけ、何度も何度も繰り返し

現在のような塩分があるしょっぱい海へとなっていったのです。

 

 

海の満潮(満ち潮)、干潮(引き潮)ってどうしてなるの…?

 

 

海は潮の満ち引き〔海面が上がったり下がったりする〕をしますが、

どうしてそのような不思議な現象が起こるのでしょうか…?

 

 

 

実は、月と太陽の引力と、地球の自転による遠心力

〔回転した中心から外に離れる方向に働いた力〕に関係があるようです。

どうして季節があるの?公転と自転って…どういうこと?

バケツを勢いよく回転させるとどうして水がこぼれない…?遠心力、向心力、重力について

 

 

月は太陽より地球の近くにあるため、

 

地球への引力などの影響が太陽の約2倍あります。

 

 

そのため月の引力が強く影響して、

月が地球の海に近づいたときに海水が引っ張られて、

海が持ち上がったようになるのが【満潮(満ち潮)】です。

 

 

 

そして、地球の潮が満ちている側の逆側(裏側)はというと、

月から一番遠くなるので月からの引力も弱まり、更に地球の自転〔地球の自身の

回転〕による遠心力〔円の中心か離れる方向に働く力〕も重なって

逆側(裏側)も満潮(満ち潮)】となります。

公転と自転について

遠心力、向心力、重力について

 

 

これらのことにより、楕円形(※画像は少しオーバーになります)

伸びた←両サイド→が【満潮(満ち潮)】となった場合、

もう一方の↑両サイド↓が【干潮(引き潮)】になるというわけなのです。

 

※地形(海底など)や場所、海水の動きなどで干満差〔満潮と干潮の海面の差〕は大きく変わります。

 

 

このように引力と遠心力のバランスによって干潮(引き潮)

満潮(満ち潮)を起こす力潮汐力(ちょうせきりょく)』といいます。

 

 

 

【大潮(おおしお)と小潮(こしお)】

 

 

月は地球の周りをまわっているため、

 

 

太陽地球を挟んで一直線になったり(太陽と月の間に地球)満月〕

 

 

太陽同じ方向から重なる(太陽と地球の間に月)〔新月〕

ときがあります。

月の満ち欠けとはどんな仕組み…?

 

 

この時、月と太陽の潮汐力(太陽の影響も重なり)が強まるため、

大潮(おおしお)】(干満の差の大きい潮)となります。

 

 

大潮に対して、

太陽と月が直角になる〔半月〕のときは、

 

月と太陽の潮汐力がぶつかって打ち消し合うため

小潮(こしお)】(干満の差の小さい潮)となります。

 

 

 

  • 干満差が世界最大の場所 ファンディ湾(カナダ)

 

ちなみに、干満差が世界最大の場所は、

ファンディ湾(カナダ)といわれており干満差が15mを超えることがあるようです。

(干潮時のファンディ湾)

 

 

  • 干満差が日本最大の場所 有明海(ありあけかい)

 

そして、干満差が日本最大の場所は、有明海(ありあけかい)と言われています。

〔干潮時 熊本県の長部田海床路(ながべたかいしょうろ)〕

 



[kanren postid=”1257″ date=”none”]