太陽と影の不思議な関係
影って、なんだか不思議だと思いませんか?
自分が歩くと一緒に動いたり、時には長くなったり短くなったり。まるで影自身が遊んでいるかのように見えますよね。
でも、実は影が変化するのにはしっかりとした理由があります。それは「光と物体の関係」、そして「太陽の動き」が深く関わっているのです。
今回は、影が離れたり近づいたりする秘密を解き明かしてみましょう!
影ができる仕組み
まず、影ができる仕組みについて簡単に説明します。
影とは、光が物体に当たることで、その後ろに光が届かない部分ができる現象です。
太陽の光はまっすぐ進む性質があるため、物体が光を遮ると、その後ろに暗い部分、つまり影が生まれます。
影が「動く」のはなぜ?
影が動くように見えるのは、太陽(光)の場所が変わるからです。
たとえば、あなたが歩くと、影も一緒に動きます。これは、影がいつも光の反対側にできるからです。影はまるで、光を避けるように動いているようになります。
それから、影が動くように見えるもう一つの理由は、太陽が空を動いていからなのですが、しかし実際は地球がくるくる回っているから〔地球の自転〕になります。
地球は1日に1回、地球の軸を中心に回っていて、そのせいで太陽の位置が変わり、影も動いて見えているのです。
時間帯ごとの太陽の動きと影の変化
それでは、影の変化を時間帯ごとに見てみましょう!
朝:長く伸びる影
朝、太陽は地平線近くの低い位置にあります。
このとき、太陽の光は斜めに物体に当たるため、影はとても長くなります。
例えば、公園のブランコや木の影が遠くまで伸びている光景を見たことがあるかもしれませんね。
昼:短くなる影
お昼になると、太陽は空高く昇り、真上近くに来ます。
このとき、光は真下に近い角度で物体に当たるので、影はとても短くなります。
夏の晴れた日などでは、影がほとんど見えなくなることもあります。
夕方:再び長くなる影
夕方になると、太陽は再び地平線に近づきます。
このときも朝と同じように光が斜めから当たるため、影はまた長く伸びます。
夕日を背景にした長い影は、とても美しい風景を作り出しますね!
影で時間を知る「日時計」とは?
昔の人たちは、この影の変化を使って時間を測る方法を発明しました。
それが「日時計」です。
日時計は、地面に棒を立てて、その棒の影の向きや長さを基に時間を測る道具なのですが、影の位置は太陽の動きに合わせて変わるため、太陽が時計の役割をしていました。
現代の時計がなかった時代、自然の仕組みを利用して時間を知る工夫をしていたことに驚かされますね。
影で遊んでみよう!
影は、光の向きや強さによって形や大きさが変わるので、観察するだけでも面白い発見があります。影を使った遊びもいろいろありますよ!
【影絵遊び】
光を使って壁に動物などの形を作る「影絵」。手だけでなく体全体を使って巨大な影を作るのも楽しいです。
【影がどれだけ動いたかを観察】
太陽の下で影の輪郭を地面にチョークで描いて、時間がたつとどれだけ動いたかを見るのも面白いですよ!
まとめ
影が遠ざかったり近づいたりするのは、太陽の光と地球の自転が生み出す自然の仕組みです。
そのため、影の長さや方向の変化を観察してみると、地球が動いていることや太陽の位置の変化を実感することができます。
外で影を見つけたときには是非、「この影は今どんなふうに動いているのかな?」と考えてみてください。
影は、自然界が私たちに見せてくれる小さな不思議のひとつなのです!