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お年玉のルーツ。もともとはお金じゃない⁉世界の文化の違いが面白い!

歴史・文化

世界のお年玉



お正月といえば、多くの子どもたちが楽しみにしている「お年玉」。封筒を開ける瞬間のワクワク感は日本のお正月の象徴ともいえる風景ですよね!



しかし、お年玉は日本だけの文化なのでしょうか…?



実は、世界各地にも「新年に贈り物をする」魅力的な風習があるようです。


今回は、「日本のお年玉の歴史」と、「世界中のお年玉に似た文化」を一緒に見ていきましょう!



「日本のお年玉の歴史」 もともとはお金じゃなかった?



日本のお年玉の始まりは、実はお金とは関係がなかったのです…


① 歳神様への「魂の分け与え」


お年玉の「年(歳)」とは、正月に家に訪れる歳神様(としがみさま)を意味しています。



この歳神様は、新しい一年の豊作や幸福をもたらすと信じられていました。



昔の人たちは、歳神様へのお供え物として「餅(もち)」を捧げ、それをお下がりとして家族に分け与える風習があったのです。




そうです。現代でもあるお餅、鏡餅(かがみもち)こそが、お年玉の起源だと言われています。




そして、お供え物を家族に分けることで、「歳神様(年神様)の魂を分け与える」という意味が込められていたのです。


このことを『御歳魂(おとしだま)』と呼んでいたとされています。



② 餅からお金へ:室町時代〜江戸時代




時代が進むにつれて、お年玉は少しずつ形を変えていきます。



室町時代江戸時代には、主に家長〔家族の中心となる人物〕や目上の人が家族や使用人に対してお餅や物品を渡していました。

しかし、都市化や経済の発展とともに、贈り物はお金に変化していきます。



江戸時代の商家や武家では、年始の挨拶に来た者に「小遣い銭」を渡すことがあり、これが現代のお年玉のスタイルへと繋がっていきました。

当時はまだ封筒に入れるという文化はなく、直接お金を手渡す形が一般的だったようですが、この頃から、「目上の者が目下の者へ贈る」という形式が定着していきます。



③ 現代のお年玉が誕生



明治時代になると、日本の貨幣制度が整い、お金が一般家庭にも普及するようになりました。



西洋文化の影響も受けつつ、日本の伝統行事としてのお正月が形作られていきます。



この頃には、子どもたちへ渡すお金が「お年玉」として定着し始め、さらに大正時代には封筒にお金を入れて渡すスタイルが生まれ、現代のお年玉の形に近づいていきます。



このようにしてポチ袋(小さな封筒)にお金を入れて贈る習慣が生まれたのです!


ポチ袋の「ポチ」とはどういう意味?


ポチ袋の「ポチ」とは、関西弁での「これっぽち」という意味に由来し、小額のお金を包む際に使われていたことから名付けられました。


現在では、お年玉や心づけを包む袋として広く使われています!

世界中のお年玉に似た文化




「お正月に贈り物をする文化」は、実は世界中に存在しています。



国や地域ごとに少しずつ意味合いや形は違いますが、その根底にあるのは「新しい一年への祝福」や「子どもたちの成長を願う気持ち」です!


① 中国:春節の「紅包(ホンバオ)」




中国では旧正月(春節)に「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる赤い封筒にお金を入れて贈る風習があります。赤色は中国文化において幸運や魔除けを意味し、家族や子どもたちに幸福をもたらすと考えられています。



紅包は、日本のお年玉と似て主に親や祖父母が子どもたちへ渡すものですが、中国では夫婦や親戚同士でも贈り合うのが特徴です。



結婚した大人たちが未婚者に贈ることもありますし、またビジネスの場面でも上司から部下へ「新年のボーナス」として配られることがあり、社会全体で「福」を分け合う習慣が根付いています。



また贈る金額には、縁起が良いとされる数字「8」〔” 発財(ファー ツァイ)”=お金が増えるに通じる〕や、避けるべき数字「4」〔” 死(スー)”=死を連想させる〕などに気を遣うそうです!



② 韓国:お年玉+礼儀「セベットン」



韓国では旧正月(ソルラル)に「セベ(歳拝)」というという伝統的な儀式をします。



子どもたちは目上の人に深々とお辞儀をして新年の挨拶をします。そして、セベを受けた年配者は、感謝の言葉とともに「セベットン」と呼ばれるお年玉を渡すのが伝統となっています。


韓国ではお金を贈るだけでなく、礼儀や感謝の気持ちを伝えることが大切とされており、「お金を渡す」という点では日本と似ていますが、挨拶の際に正装して「深いお辞儀」をするのが特徴です。



この礼儀作法をしっかり学ぶことも、伝統を次世代に伝える重要な意味があるといわれています!



③ ベトナム:「リシー」

〔旧正月(テト)に食べるバインチュン〕



ベトナムは旧正月(テト)に、「赤い封筒」にお金を入れて贈る風習があります。中国の紅包と似た文化です。



ベトナム語では「リシー」と呼ばれ、新年に子どもたちへ「幸運」や「繁栄」を願って渡されます。興味深いのは、お金は「きれいな新札」であることが重要視される点です。



日本でも新札が好まれていますが、ベトナムではその重要性がさらに強調されており、特に古いお札を避け、新しくきれいなお札を渡すことで、子どもたちに「清らかで幸運な新年」を送るという文化が根付いています。



④ ヨーロッパ・アメリカ:新年のプレゼント



西洋では、日本のお年玉に直接似た文化はあまり見られませんが、新年には家族同士でプレゼントやカードを贈り合う習慣があります。



特にクリスマスから年明けにかけては、「プレゼントを贈り合う風習」が根付いており、家族の絆を深める大切な機会となっています!



最後に



日本のお年玉や世界の似た文化には、「新しい一年への期待」と「相手への祝福や成長を願う心」が共通しています。


現代では「お金」という形が目立ちますが、その背景には相手の幸せを願う温かな思いが込められています。


お年玉は、時代を超えて受け継がれてきた愛情と祝福を表す大切な文化だったのです。



次のお正月には、ぜひ「心のこもったお年玉」を贈って、この風習を楽しんでみてくださいね!




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