マスクメロンには網目模様があるのはなぜ?
素朴な疑問になりますが…
高級メロンで知られるマスクメロンには、どうして網目模様ができるのでしょうか…?
まずは、マスクメロン〔別名 ジャコウウリ〕の名前ですが、英語で書くと、muskmelonで、顔を隠すmask〔マスク〕ではなく、香料のmusk〔ムスク〕からきていることが分かります。
それでは、ムスクとは何か…?
鹿の一種に、ジャコウジカというサーベルタイガーのような牙がある小柄な動物がおり、繁殖期になるとメスを引き付けるために、オスの下腹部にある香嚢(こうのう)という部分から分泌物を出すそうです。
その分泌物を乾燥させると、甘い匂いに変わるようで、エタノールなどに溶かし濾過したものを香水に利用したのがムスクになります。
現在では、ジャコウジカは絶滅危惧種に指定されているため、市販されているムスクに関しては、ほぼ合成香料だということですが、貴重なだけに、未だに密猟が絶えないようです。
そしてマスクメロンは、ムスクような貴重で甘い香りを持つ品質、ということから付けられた名前だったというわけです。
野菜と果物の違いはどこで見分ける…?農林水産省では栗が果物…?全農での定義は…
網目模様がある理由
それでは、ここからが本題になりますが、この網目が特徴のマスクメロンは、実ったばかりの頃はまだ網目がないそうです。
実が大きくなるにつれ、周りの皮よりも中身の方がどんどん成長することにより、周りの皮にひび割れができ、その部分を補うようにコルク質の層ができるそうです。
そして水あげと肥料の絶妙なバランスにより、より一層きれいな網目模様になり、甘みと香りが深いマスクメロンが出来上がるということです。