コガネムシとカナブンの違いと見分け方


虫に興味のない人からみたら、どうでもいい話かもしれませんが…
コガネムシとカナブンはとても似ている昆虫に見えて、片や害虫〔人にとって有害な虫〕、片や益虫〔人に利益を与える虫〕だったのです。
それでは、害虫はどっちなのでしょうか…?
コガネムシの生態

- 頭部が丸みを帯びている。
- 背中の翅(はね)の付け根にある、小盾板(しょうじゅんばん)という部分が、カナブンに比べ小さく、丸身を帯びた三角形。
(コガネムシ)
(カナブン)
- カナブンに比べ大きさが少し小さい個体が多い。
(マメコガネ)
- 綺麗な緑色や金色の光沢のある金属色が多い。
コガネムシは害虫?それとも益虫?

コガネムシを見ると金運がアップするなどのように言われることもありますが、実は、人間にとって害虫の一面があります。
幼虫のうちは、土の中で植物の根っこを食害し枯らしてしまいますし、

成虫になっても葉っぱを食害します。

そのため、農作物やガーデニングをしている方々から見たら害虫以外の何物でもないということなのです…
カナブンの生態

- 頭部が四角い。

- 体がコガネムシに比べ平べったい。

- 背中の翅(はね)の付け根にある、小盾板(しょうじゅんばん)という部分が、コガネムシに比べて大きく三角形。

カナブンは害虫それとも益虫…?
カナブンは、幼虫のときに枯れ葉や腐った植物などを食べて分解(ぶんかい)する「分解者」です。
この働きによって、土壌が豊かになり、人間にとっても役立つ土づくりをしてくれる益虫とされています。
分解(ぶんかい)とは?
落ち葉や腐った植物などの、有機物(ゆうきぶつ)〔動植物を構成している物質〕を分解し、無機物(むきぶつ)〔有機物以外(水、空気、鉱物など)〕にする働き。
そして、成虫になると木の樹液や果実の汁などを吸って生きています。

農作物を荒らすこともほとんどなく、自然の循環に貢献する存在です!

