ホタテにも目がある…
何となく二枚貝には目がないような気がしますが、ホタテには目があります…
※余談ですが、二枚貝でもアサリなどに付いている黒っぽい目のような部分は、入水管、出水管といって目ではなく、ここで海水を取り込み、その際にプランクトンを食べています。
それでは、ホタテはいったいどこに目があるのでしょうか…?
目の構造と目が見える仕組み。近視・乱視・遠視・老眼(老視)の違いとは?
たくさんのホタテの目
下の写真のようにホタテには、体の表面を覆うヒモ〔外套膜(がいとうまく)〕という部分がありますが、そこに付いている黒い点々が全て目になります。
目の数はホタテによって変わってくるのですが、上下合わせて80個前後ぐらいが多く、多いと200個近くあるものもいるようです…
ホタテの目は、明るさを判別する程度の視力なんだそうですが、たった1mmしかないこの目は、とても複雑な構造〔2つの網膜(カメラのフィルムの役割)を使って、同時に2つの映像を見る事ができる〕をしており、例えるならば、NASA〔アメリカ航空宇宙局〕の宇宙望遠鏡のようなつくりをしているそうです…
(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)
二枚貝では珍しく泳げるホタテは、この目によって薄暗い海底で外敵から身を守っていたわけです。
こう見るとなんか違う生物を見ているようですね…