鼻の穴はどうして2つある?
「人間の鼻の穴はなぜ2つなのか…?」
今まで考えたこともありませんでしたが… どうして、1つではなく2つなんでしょうか?
これには理由があり、
赤ちゃんが母親のおなかの中で成長していく過程で2つに分かれていくそうなのです。
最初は一つだった細胞から脳ができ、その脳が左右対称に分かれたとき、左右の脳に対して鼻の穴も1つずつ出来上がり神経が通うため、鼻の穴が2つあるということだったのです。
この仕組みは、目が2つある理由でも同じ事がいえます。
鼻の穴が2つあることのメリット
実は、鼻の穴が2つあることによって、メリットがたくさんあったようです…
まずは、空気を吸い込むとき、もしも鼻の穴が1つだと乱気流〔空気の流れが渦を巻いたり不規則になる〕を起こし、肺にスムーズに空気が入りづらくなるそうです。
けれども鼻の穴がもう1つあることによって空気が流れ、肺にも必要な分だけ運びやすくなり無駄なエネルギーを使わないですんでいるということです。
他にも、
匂いがある場所を特定するのにも2つの鼻の穴は役立っており、例えば、自分に対して右側の方から匂いがあった場合、右の鼻のほうが匂いを強く感じ、左の鼻の方が比較的弱く匂いを感じるわけです。
現代の人類は視覚が発達していますが、これは視覚があまり発達していなかった大昔の祖先にとっては、方向を把握する上でとても重要な役割をしていたと考えられています。
鼻の穴2つは同時に働いているわけではない
そして驚くことに、私たちの鼻の穴2つは同時に働いているわけではなく、片方ずつ数時間おきに入れ替わって使われている〔片方がよく通り、片方は少し詰まる状態〕という研究結果もあるようです。
これにも利点があり、鼻の中での空気の流れのスピードを変えることによって、より多くのタイプの匂い〔脳にとって分かりやすい匂いと、分かりづらい匂いなど〕を嗅ぎ分けることができているというのです。
さらに、片方ずつ使用することによって、休んでいる方の鼻の中のメンテナンス時間に使えたり、ウイルスなどの余計な異物を吸い込みづらくしているとも言われています。