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万博の始まりとその目的とは?国際博覧会の歴史を知ろう!

地理・科学

万博の始まりとその目的




万博って聞いたことはあるけど、そもそも何?」「なぜ始まったの?」と疑問に思ったこと、ありませんか?


今回は、万博(エキスポ)のはじまりから、その歴史と目的までわかりやすくお届けします。



読み終わる頃には、きっとあなたも万博通になっていますよ!




万博とは?超カンタンに説明します!

〔1873年(明治6年)日本政府として初めて公式参加したウィーン万博の日本館〕




まず、万博(万国博覧会)とは何かを一言でいうと…

「世界中の技術や文化を一堂に集めて、人類の未来を考える巨大イベント」です!





商品を売るマーケットではなく、アイデアやイノベーションを見せ合う場所



国や企業が力を入れて「未来ってこんなふうにできるよ!」とアピールする場なんですね。





【万博誕生の理由】万博はなぜ始まった?

〔産業革命の象徴。世界最初の鉄道ストックトン・アンド・ダーリントン鉄道(1825年)〕



実は、万博が始まったきっかけは産業革命にあります。



時は19世紀半ば、産業革命の真っ只中。イギリスでは機械技術がどんどん進歩して、世界にアピールしたくてたまらなかったんです。

〔力織機(1835年)〕



そこで、登場したのがこの人。


アルバート公(ヴィクトリア女王の夫)になります。




彼はこう考えました。

「世界中の発明や文化を集めて、みんなで見せ合えばもっとすごい未来が開けるんじゃない?」



▶ そして、1851年最初の万博「ロンドン万国博覧会」

〔1851年世界初の万博「ロンドン万国博覧会」〕



このアイデアをもとに、1851年にロンドンで第1回、世界初の万博「ロンドン万国博覧会」が開催されました。



舞台は「クリスタルパレス」と呼ばれる、当時としては驚異のガラスの宮殿

〔万国博覧会正面入口〕




この第一回が大成功!



そして、万博は世界中に広がっていったのです。



万博の目的とは?:今も昔も変わらない本質

〔1893年 シカゴ万国博覧会〕




万博の目的は、時代によって少しずつ変化してきましたが、核となる想いはずっと同じとされています。


万博の主な目的


技術と文化の交流

各国が最新の科学技術や伝統文化を紹介し合い、相互理解を深める。


世界の課題を共有して解決策を探る

環境、医療、教育などのグローバルな問題に対して、国際的な知見を結集。


未来へのビジョンを示す

持続可能な社会やイノベーションによる未来像を提示して人々に希望と方向性を与える。


平和と国際理解の促進

国境を越え、人と人をつなげる場として平和的な共存を促進。


万博は「世界をひとつにする場所」でもあり、特に現代では、「環境問題」「AIと人間の共存」「持続可能な社会」など、地球全体の未来について考える機会ともなっています。





【豆知識】オリンピックは最初、万博の余興として始まった⁉



実は、オリンピックの第1回大会(1896年、アテネオリンピック)では、オリンピック競技は国際博覧会(万博)の一部として開催されました。



最初のオリンピックは、万博の中で行われるスポーツイベントという位置付けだったのです。


そのため、当時のオリンピックは世界中の国々が集まる万博の一環として、文化的な展示や技術的な発表の中で、スポーツ競技もひとつのコンテンツとして行われていたという歴史があるようです。




そしてその後、オリンピックが注目を集め、スポーツの祭典としての独立性を持つようになり、20世紀初頭からは万博とは別に独立した世界的なイベントとして定着していきました。



【万博】と【オリンピック】の違い



そして、現在では万博とオリンピックでは、開催の目的から開催の頻度、その他、主催も全然違っています。


それでは、比べて見ましょう!

項目万博オリンピック
目的技術・文化交流、未来を考えるスポーツを通じた交流と競技
開催頻度約5年ごと(登録博)4年ごと
主催各国政府・企業国際オリンピック委員会(IOC)



世界の交流の場という意味では同じかもしれませんが、オリンピックは「競い合う場」万博は、競うのではなく、「見せ合う・共有する場」なんですね!



【万博の種類】


国際博覧会は、国際博覧会機構(BIE)の認定により、「登録博」(万国博覧会)と「専門博」(特定テーマに焦点をあてた博覧会)の2種類に分類されます。

  1. 登録博(万国博覧会)
    • 特徴: 最も大規模で公式な博覧会
    • 内容: 各国が参加し、技術、文化、未来のビジョンなど幅広い分野を展示します。
    • 開催頻度: おおむね5年ごとに開催される傾向があります。


  2. 専門博(特定テーマの博覧会)
    • 特徴: 特定のテーマに絞って実施されるため、規模が比較的小さい
    • 内容: 食、環境、技術など特定の分野に特化した展示が行われます。
    • 開催頻度: 一般に登録博よりも頻繁に開催され、3年ごとなどのケースもあります。


まとめ:万博は「未来をつくる」場所だった!




ここまで読んで頂けたなら、もうお分かりですね!


  • 万博は、産業革命の技術アピールから始まった!

  • 未来の社会を、世界みんなで考える場所!

  • 時代ごとにテーマが進化し続けている!



そして、大阪・関西万博(2025年)のテーマもまた、

「いのち輝く未来社会のデザイン」です!




興味をもったあなた、未来をちょっとのぞきに行ってはみませんか?



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