どうやって味を感じている?

口の中で味を感じているとは思いますが、どうして味として感じることができるのでしょうか…?
舌には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という球状に突き出しているものがあります。
その中にある味蕾(みらい)という花の蕾のような形状で刺激を感受する細胞によって味覚を感じ、神経細胞〔情報処理、伝達〕を介して脳によって認識しています。

〔味蕾〕
この味覚を感じる味蕾は舌だけではなく、上あごや喉、のどちんこ(口蓋垂 こうがいすい)にも分布しているのです。
味蕾の数

味蕾の数に個人差はありますが、人の場合、乳児で10,000個ぐらい、成人で7,000個ぐらい〔その内舌以外で2500個ぐらい〕、65歳を過ぎたあたりで乳児の半分の5,000個ぐらいになると言われています。
そして、実は味は味覚だけで感じているわけではなく視覚、嗅覚、触覚、温覚、聴覚などやその時の感情によっても左右され、すべてを踏まえて判断しているということです。
子供のころ苦手だった味が、大人になって平気になる理由。味覚は身を守っていた…
それでは、人間以外の生き物たちの味蕾の数はどんな感じなのでしょうか…?
見ていきましょう!
牛 約25,000個

牛は似たような草の中から必要な栄養素を選んで食べるため味蕾がとても発達しています。
犬 約2,000個

猫 約800個

猫は甘味を感じないといわれています。
魚類 約200個(ナマズは約20万個)

魚類は、口内以外に、口の周りやヒゲ、ヒレにも味蕾があり、口の周りに味蕾があることによってチョンとつついて味を確認しています。
※魚類でも濁った水に生息するナマズはなんと約20万個もあり、特にヒゲ、そして全身に味蕾があるそうです…

蛇 ほぼ0

蛇は食べ物を丸呑みするためほとんどないそうです…

