建国記念の日とは?建国記念日との違い・意味・由来をわかりやすく解説

歴史と文化の雑学

建国記念の日とは?




建国記念の日は、毎年2月11日に定められている日本の国民の祝日です。


名前から「日本が誕生した日」「日本の建国日」と思われがちですが、実際には日本がいつ建国されたかを特定して祝う日ではありません。


では、なぜ2月11日なのか、そしてなぜ「建国記念日」ではなく「建国記念の日」と呼ばれているのでしょうか?



その理由を、神武天皇や歴史的背景とあわせて、順を追って解説します!





建国記念の日と建国記念日の違い




まず結論から言うと、正式名称は「建国記念の日」です。


「建国記念日」という言い方が間違いというわけではありませんが、法律上の名称ではありません。



なぜ「日」なのか?




それは、日本が「この日が建国の日だ」と歴史的に断定できる日付を持たないからです。


そのため


  • 特定の建国日を祝う「建国記念日」ではなく


  • 建国という出来事そのものをしのぶ日


として、「建国記念の日」という表現が使われています。




神武天皇とはどんな存在?




神武天皇(じんむてんのう)は、日本神話に登場する初代天皇とされる人物です。


『日本書紀』や『古事記』によると、紀元前660年2月11日 に即位し、日本を統一したと伝えられています。


また神武天皇は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)──日本神話における最高神の子孫とされ、現在の奈良県橿原市にある橿原神宮(かしはらじんぐう)にゆかりがある存在です。


(天照大御神)

(橿原神宮)


神話では、九州(現在の宮崎県付近)から東へ進み、大和(奈良)を中心に国を築いた勇敢な指導者として描かれています。


一方で、神武天皇の実在性については明確な歴史資料がなく、神話的要素が強い存在と考えられています。




なぜ2月11日なのか|紀元節との関係




2月11日が選ばれた理由は、神武天皇の即位日とされる日付に由来します。


明治時代の1873年(明治6年)、日本では 「紀元節(きげんせつ)」 という祝日が制定されました。


これは、神武天皇が即位したとされる日を、日本の始まりとして祝う日でした。


しかし、この日付はあくまで神話に基づくものであり、史実として証明された建国日ではありません。





建国記念の日はいつ制定された?GHQとの関係



第二次世界大戦後の1948年、天皇を神格化する思想につながるとして、紀元節はGHQの方針により廃止されました。


GHQとは?



GHQ(General Headquarters)は、戦後日本を占領・統治した連合国軍最高司令部で、民主化を目的に政治・教育・文化などに大きな改革を行いました。

その後、日本国内では「日本の成り立ちを振り返る日を残したい」という声が高まり、長い議論の末、1966年に「建国記念の日」が新たに制定されます。


実際に祝日として施行されたのは1967年からです。





なぜ「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのか




神武天皇の即位日や日本建国の物語は、神話として語り継がれてきたものであり、史実として断定できるものではありません。


そのため日本では、


  • 特定の日を「建国の日」と断定するのではなく


  • 国の成り立ちや歴史に思いをはせる日


として、「建国記念の日」という名称が採用されました。


祝日の趣旨も「建国をしのび、国を愛する心を養う」と定められています。





まとめ|建国記念の日は日本の成り立ちを考える日


  • 正式名称は建国記念の日


  • 日本が誕生した日を特定して祝う日ではない


  • 神武天皇や紀元節の歴史が背景にある


  • 国の成り立ちを振り返るための日


建国記念の日は、日本を無条件に祝う日というより、「日本という国がどのように語られてきたのかを考える日」と言えるでしょう。




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