🔹日本にも唯一、死刑だけの『外患誘致罪(がいかんゆうちざい)』という法律がある… 

生活・食物

唯一、死刑だけの罪がある…

 

 

この日本にも、唯一死刑にしかならない法律があるのですが、

どういったことをしてしまうと、その罪となるのでしょうか…

 

 

 

実は、今までにこの法律の適用例がないということなのですが、

 

『外患誘致罪(がいかんゆうちざい)』

 

外患(がいかん)… 外からの攻撃。

誘致(ゆうち)… 招き寄せること。

 

といいます。

 

 

 

この外患誘致罪ですが、外国政府に働きかけ日本国に対して武力を誘発させた者に、

死刑のみ法定刑〔 刑法などで、各罪に対して規定されている刑〕となる犯罪に

なります。

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 ≪刑法81条≫(外患誘致)

外国※と通謀(つうぼう)〔相手方とあらかじめ示し合わせて、事をたくらむこと〕して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処(しょ)する〔その刑罰を与える〕。 

※ここでの外国とは、外国政府などの国家機関を指すそうです。

 

 

 

過去に一度だけ、この刑が検討された。

 

 

過去に一度だけ、この刑(旧刑法での)が検討されたことがあるようです…

 

 

『ゾルゲ事件』というもので、昭和16年日本国内でおこった、

日本人も含む、国際スパイ組織による事件がありました。

 

 

ゾルゲ事件とは… 

1941年、太平洋戦争(第二次世界大戦)開始直前に発覚した、日本でおこった大規模な国際スパイ事件。中心となったのは、リヒャルト・ゾルゲという駐日ドイツ大使館顧問〔ジョンソンという米国名に変えた、ソ連のスパイ〕と、尾崎秀実(おざきほつみ)〔近衛文麿(このえ ふみまろ)内閣のブレーン、ソ連のスパイ〕という人物で、この信頼される立場を利用し、日本の政治や軍事に関する機密を、ソ連(現ロシア)に知らせたとして逮捕された。最終的には外患誘致罪以外の法律により絞首刑となる。

 

 


現在では、日本は戦争を放棄しているため、ほぼ使われることがない法律とは

言われているのですが、それほど遠くない時代にこのような事件があったんですね…

 

 

 

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