みなさんは海辺に立ったとき、遠くに見える水平線までどれくらいの距離があるのか、気になったことありませんか?
遠くに感じたり、近くに感じたり、人によって距離の感覚は違うと思いますが、実際には簡単な数式で求めることができます。
それでは一緒に水平線までの距離について探ってみましょう!
水平線って何?
まず、水平線とは何かを説明します。
水平線は、遠くを見たときに海が見えなくなる線のことをいいます。地球は丸いので、海の遠くを見るとその丸みのせいで、空と海(水面)の境界線ができます。
それを水平線と呼んでいます。
水平線までの距離を決めるもの
水平線までの距離は、主に2つの要因によって決まります。
それは、「高さ」と「地球の丸み」です。
例えば、海を眺めている人がいた場合、その人の目の高さと地球の丸みによって水平線までの距離が決まります。
そして、海を見ている人の目の高さが高くなるほど、遠くの水平線が見えるということになります。
『水平線』『地平線』までの距離を計算してみよう!
水平線〔地平線〕までの距離を計算するためには、まずあなたがどれくらい高さ〔どのくらいの目線のの高さ〕であるかを知る必要があります。
そして、ここではいろいろなことを省いて簡単な計算式に当てはめてみます。
計算式:
距離(km) = √(高さ(m)) × 3.57
例1:海辺で目線が1.5メートルの場合の『水平線』までの距離
計算式「√(高さ)× 3.57」に当てはめます。
- 高さ1.5メートルを平方根(へいほうこん)にする
※平方根とはある数を2回かけて元の数〔ここでは1.5になる〕になる数です。記号「√ ルート」を使って表します。
※検索で『平方根(ルート)の自動計算』と調べるとそこでも自動で計算してくれますよ!
⇒ 1.2247… 〔理由:1.2247×1.2247=1.4998…(約1.5)なので〕 - 平方根の高さ約1.2247に3.57を掛ける
1.2247×3.57=4.37…
つまり、1.5mの目線の人が海辺に立っているときに見える水平線までの距離は約4.37㎞ということになります。
※実際には海の状態や天候なども視界に影響するため距離が変わることもあります。
例2:地上30メートルぐらいの目線での『地平線』までの距離
※地上30m=マンション10階ぐらい(オフィスビルで7~8階ぐらい)
計算式「√(高さ)× 3.57」に当てはめます。
- 高さ30メートルの平方根を計算する
⇒ 5.477… 〔理由:5.477×5.477=29.99…(約30)なので〕 - 平方根の高さ約5.477に3.57を掛ける
5.477×3.57=19.55…
つまり、高いビルの上や山の上などの30メートルの高さに立っている〔目線〕とき、地平線までの距離は約19.55㎞ということになります。
※実際には天候なども視界に影響するため距離が変わることもあります。
最後に
水平線(地平線)までの距離は、目の高さと地球の丸さによって決まります。そして水平線(地平線)までの距離は簡単な計算式で導き出すことができます。
もし海辺に立つ機会があったら、あの水平線まではだいたい4~5㎞ぐらいだな~
なんて、思い出してみてくださいね!