正月三が日とは…
『正月三が日』というと1月1~1月3日のことですが、正月にはどんな意味があるのでしょうか…?
本来『正月』には、正〔年初めの意味〕の月ということで、一年の最初の月〔1月の別名〕という意味があるそうです。
そして、歳神様(としがみさま)〔正月様とも。正月に家々を訪れる豊作の守り神〕をお迎えする行事となります。
現在では、1月1日は元日(がんじつ)、1月1日の朝を元旦(がんたん)、1月1日から1月3日までを三が日(さんがにち)。
そして、
主に東北、関東、九州地方では1月7日まで、主に関西地方では1月15日※を松の内(まつのうち)〔年神様が家に滞在する期間〕といいこの期間を『正月』と言っている場合が多いそうです。
※松の内は地域により1月6日~20日ぐらいまで、期間は様々なようです。
そのため、門松(かどまつ)〔松飾り〕などのお正月飾りは、
年神様の依代(よりしろ)〔神霊が寄り着く物〕になるので、松の内を過ぎたら片づけるのが一般的になります。
昔は正月に一斉に齢をとった…?
もう一つ正月には特別なことがあったそうです。
日本ではひと昔前まで、数え年(かぞえどし)〔生まれた日を1歳と数え、1月1日の元旦が来ると歳をとる〕が一般的で、正月になると一斉に年齢を重ねたこともあり、新年を迎える正月のことを年取り(としとり)〔年齢が加わること〕と言っていたそうです。
※戦後の昭和24年に『年齢のとなえ方に関する法律』というものが制定され、翌年昭和25年(1950年)1月1日より、現在使われている満年齢の考え方が徐々に定着していきました。
※明治35年(1902年)にも「年齢計算ニ関スル法律」というものが制定され、満年齢に対する動きはあったが、浸透せず、戦後に改めて制定されました。
正月三が日にやってはいけないこととは…?
昔から、正月三が日にはやってはいけないとされることがあるようです。
現代ではやらないとなると、少し難しいこともあるのですが…
順に見ていきたいと思います。
掃除をすること
お正月には、年神様(としがみさま)が福を持って訪ねてくれるため、家から追い出すという行動になるためNGとされているようです…
水で洗い流す行為
洗濯などの水仕事をすると、
福を持って訪れてくる年神様も洗い流してしまいます…
お賽銭以外のお金を使うこと
年のはじめに浪費をすると、お金が貯まらないとも…
包丁を使う
包丁で切る = 縁を切る となるようです…
煮炊き
煮炊きをすると、灰汁(あく)が出る = 悪く(あく)が出る…
四足の動物(豚、牛、馬など)の肉を食べない
仏教の教えによる殺生禁止〔仏教の慈悲の精神により、獣などの狩猟、殺生を禁じる〕、それに伴った天武天皇の肉食禁止令などにより…
ケンカはしない
年初めにケンカをすると、悪い運気が植え付けられ一年の運気が下がる…
正月ぐらいは心安らかにゆっくり過ごしなさい。
ということなのでしょうか…