子供のころ苦手な味だったのに…
子供の頃、なんで大人はこんなニガイ、辛い食べ物や飲み物が好きなんだ?
なんて、思っていたような気もしますが… 今では自分も好んでいるものばかりです。
どうしてこうも変わってしまったのでしょうか…?
これには理由があり、自分の身を守ること、そして必要な成分(栄養)を取り入れるために、今現在の私たちが感じているような味覚に発達したと言われています。
5つの味覚
味覚は5つに分類されており、
- 『甘味』… 炭水化物や砂糖の味を知るため 〔エネルギー源〕
- 『塩味』… ミネラルの味を知るため 〔健康維持(体で作ることができない)〕
- 『旨味』… アミノ酸=タンパク質の味を知るため 〔筋肉や内臓を作る〕
- 『酸味』… 腐敗物の味を知るため 〔危険から身を守る〕
- 『苦味』… 毒物、薬などの味を知るため 〔危険から身を守る〕
これを【基本味(きほんあじ、きほんみ)】もしくは【五味(ごみ)】と言ったりします。
この中でも『甘味、塩味、旨味』は、幼少期から好んで食べている味だと思いますが、上記のように体に絶対に必要なものを取り入れるため、本能的に好きな味なんだそうです。
けれども『酸味、苦味』に関しては、いろいろ経験し学習しながら慣れていく味なので、子供のころは苦手だったなんてこともあったわけです。
味蕾(みらい)は、約10日サイクルで生まれ変わる
ちなみに…
味覚を感じる味蕾(みらい)は、約10日サイクルで新しいものに生まれ変わるということなのですが、この再生に必要な栄養素は亜鉛だということです。
※味蕾… 主に舌に存在する、味を感じる微小な花の蕾(つぼみ)状の器官。
その為、もし味覚が鈍感になってきたと感じられる方は、そういった栄養素を積極的に摂取する方法で改善することもあるようです。