コンセントはいつから使われている?

現在では電気さえ流れていれば、コンセントにプラグを差し込めば、いつでも電化製品を使用することができますが、いつからこのような便利なものが使われるようになったのでしょうか…?
発明家トーマス・エジソン【直流】
コンセントを使うということは、電化製品が発明されていたということにもなりますが…
ここで、かの有名なトーマス・エジソンが出てきます。

エジソンが白熱電球を発明したのは1879年になります。
日本の元号でいうと明治12年です。

(発明当初のエジソンランプは、電球の中のフィラメントに竹を利用していたそうです)
まだその頃は、どこの家庭にもコンセントは設置されていないのですが、その数年後にエジソンは会社を立ち上げ、1890年代頃から大都市を中心に今でいうコンセントのようなものが普及していきます。
だたし今のコンセントの交流送電ではなく、当時はまだ直流送電でした。
交流送電と直流送電の違い
交流…時間の経過とともに電気の流れの大きさと向きが周期的に変わる。
コンセントのプラグをどちらでも差し込めるような製品は交流です。変圧が容易な為、生活で使う電気(インフラ)として適するメリットがあります。
直流…時間の経過とともに電気の流れる向きが変わらない。
決められた向きに電池を差し込む製品は直流です。電流が安定しているため蓄電などができるメリットがあります。
発明家ニコラ・テスラ【交流】
そこで出てきたのがニコラ・テスラという人物です。

エジソンが発明した直流〔グラム発電機〕には無駄が多いと感じたテスラが改良を重ね自ら開発した交流〔二相誘導モーター〕を世界に広めようと、エジソンの会社に就職するのですが、エジソンはそれを認めようとはせず対立するようになります。

〔ニコラ・テスラの実験風景〕
そして、エジソンの会社を退社したテスラとエジソンで、世間へのアピール合戦〔電流戦争と呼ばれていたそうです〕が始まり、勝ち取ったのが、テスラの交流送電だったわけです。
エジソンは、エジソンの会社が発明した電気椅子〔処刑をするための椅子〕にテスラの交流を使い世間に危険性をアピールしたり、逆にテスラは、自分自身に100万ボルトの電気を流し、安全性を世間にアピールしたりと、このような争いが数年間も続いたそうです…
松下幸之助〔パナソニック創業者〕

ちなみに…
日本で初めてコンセントが普及されたのは、1920年前後(大正時代後期)の天井からの電球用ソケットとなり、松下幸之助〔パナソニック創業者〕発明によるものだといわれています。

