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会社の株とはなに? 株式会社の仕組みを簡単に説明します。

生活・食物

株式会社とはどんな会社…?


今回は「株式会社」についてのお話しです。


名前は聞いたことあると思いますが、実際にどんなことをしている会社なのでしょうか…?




株式会社の仕組みや特徴をわかりやすく説明します!


株式会社の基本:「株主(かぶぬし)」「株式(かぶしき)」



株式会社(かぶしきがいしゃ)とは、会社の一つの形態となるのですが、人が出資〔資金を提供〕して資金を集め、その資金を使って事業を行う会社のことを言います。

例えば、トヨタやソニーはたくさんの人々や企業からお金を集め、そのお金を使って車や電子機器を作っています。




出資者たちは「株主(かぶぬし)」と呼ばれ、その株主は、お金を出した代わりに「株式(かぶしき)」という証明書をもらいます。そして、この株式を持っていると、その会社の一部を所有しているということになります。



そのため、「株式会社」の「株」とは、会社の持ち主としての権利を示すものとなり、会社は自分の持ち分を小さく分けて「株式」として販売しているわけです。


「配当(はいとう)」



株式を持っていると、その会社が利益を出したときに、利益の一部を「配当(はいとう)」として受け取ることができます。



また、会社が成長して株価が上がると、持っている株式の価値も上がるので、売ることで利益を得ることもできます。


「株主優待券(かぶぬしゆうたいけん)」


株主優待券(かぶぬしゆうたいけん)は、企業が株主に対して感謝の意を示すために提供する特典です。


通常、一定数以上の株式を保有している株主に対して、年に1回または2回配布されます。優待券の内容は企業によって異なり、自社製品やサービスの割引券、ギフトカード、無料チケットなどが一般的です。


例えば、飲食チェーン店の株主には店舗で使える食事券であったり、鉄道会社の株主には割引乗車券が提供されることもあります。



株主優待券は、株主にとっての魅力を高め、長期保有を促進するための手段として広く利用されています。

株式市場(かぶしきしじょう)とは…?

株式は「株式市場」と呼ばれる場所で売買されます。※証券市場(しょうけんしじょう)ともいいます。


日本では「東京証券取引所」や「大阪取引所」などが有名です。ここでは、企業の株式が日々取引され、株価〔株式の値段〕が決まります。そして、株価は会社の業績や経済状況によって変動します。

株主の役割



株主は、会社の大事な意思決定に参加する権利があります。

〔議決権行使書は、株主が株主総会での議決事項について投票するための書類〕



例えば、年に一度の「株主総会(かぶぬしそうかい)」では、会社の経営方針や重要な決定について議論し、投票で決めることができます。



ただし、株主が直接会社の運営をするわけではなく、日々の運営は「取締役(とりしまりやく)」という選ばれた人たちに任せられます。


取締役(とりしまりやく)ってどんな人?



取締役(とりしまりやく)は、会社の運営を担当する人たちです。株主総会で選ばれ、会社の方向性を決めたり重要な決定を行います。社長やCEOと呼ばれる人たちも、この取締役のなかの一人です。



取締役は、会社が成功するための戦略を立て、日々の運営を監督します。

何歳から会社を作れる?

日本の法律では、株式会社の設立に必要な年齢に関する具体的な規定はありません。しかし、実務上、設立の手続きには未成年者が単独で行うことは難しい場合があります。


例えば、会社設立の際に必要な印鑑証明の印鑑登録が15歳以上だったりします。

株式会社のメリットとデメリット

株式会社のメリット


  1. 資金を集めやすい
    多くの人から少しずつお金を集めることで、大きな資金を得ることができます。また、株式を売ることで、会社の価値を評価してもらうことができます。
  2. リスク分散
    株主が多い場合、一人一人のリスクが分散されます。
  3. 成長のチャンス
    資金を得て、新しい事業や設備投資に使うことで、大きなプロジェクトを実現したり、新しい技術を開発したりと、会社を大きく成長させることが可能となります。

  

株式会社のデメリット


  1. 意思決定が複雑
    多くの株主がいる場合は、その分重要な決定をするのに時間がかかることがあります。
  2. 責任の所在
    取締役が会社の運営を担当するため、経営がうまくいかないと取締役が責任を追及されることもあります。


まとめ



今まで説明してきた内容を簡単にまとめてみました!

株式会社の仕組みと特徴のまとめ

仕組み
  1. 株式発行
    株式会社は株式を発行し、投資家(株主)がその株式を購入することで資金を調達します。株主は会社のオーナーの一部となります。

  2. 株主の有限責任
    株主は、自分が出資した額〔購入した株式の価値〕を超えて会社の債務を負担することはありません

  3. 経営と所有の分離
    株主は会社の所有者ですが、日常の経営は取締役会が行います。その取締役会は株主総会で選ばれた取締役によって構成されます。株主が会社を所有し、取締役が経営を行うため、経営の専門性を高めることができます。

  4. 利益配分
    会社が利益を上げた場合、株主に対して配当金として利益が分配されます。また、株式の価値が上がれば、株主は株式を売却して利益を得ることもできます。

  5. 公開性
    上場企業〔株式市場で株式を公開し多くの投資家に株式を売買できる企業〕の場合、業績や財務状況を公開する義務があるため、一般的には透明性があると言われます。

特徴
  1. 法的安定性
    株式会社は法的に認められた企業形態であるので、契約や取引において信頼性が高いといえます。

  2. 資金調達の容易さ
    株式市場〔上場企業の場合〕を通じて広く資金を調達することができ、大規模な事業展開が可能です。

  3. 株式の流動性
    株式は市場で売買可能〔上場企業の場合〕であり、株主はいつでも株式を売却して資金を回収できます。

  4. 経営の継続性
    規模にもよりますが、株主が変わっても会社の存続には影響しにくいため、安定した経営が期待できます。



株式会社は、多くの人から資金を集めて事業を行う会社の形態です。株主は株式を持ち、会社の利益を共有し、重要な意思決定に参加することができます。そして取締役は会社の運営を担当し、会社が成功するための戦略を立てることに専念することが可能となります。


会社の意思決定などが複雑になるというデメリットもありますが、株式会社は資金調達の柔軟性や経営の効率性を高めるために多くの企業が採用しています。



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