ジェネリック医薬品とは?
近年では処方箋でよく見かけるジェネリック医薬品ですが、どのような仕組みとなっているのでしょうか…?
それでは、見ていきましょう!
ジェネリック医薬品〔後発医薬品〕とは、新薬〔先発医薬品)が独占的に販売できる特許期限が切れた後に、他社で製造した同一成分の医薬品をいいます。
そして、開発費用が抑えられている為、新薬より安価であることも特徴の一つです。
同一成分だからと言って、全てが同じなわけではなく、有効成分以外の添加物などに関しては、変更されていることもあり、医薬品によっては新しい技術を駆使し改良されている場合もあります。
その為、処方箋ではジェネリックを勧められることも多いようです。
特許と期限について
特許とは、新しい発明を保護するため、発明者に対し国が一定期間、独占的な権利を与えるものなのですが、特許の出願が必要となります。
医薬品の場合、独占が認められる特許期限が、出願から20年〔最長5年延長〕となっています。
これは飽くまで出願からの期間で、実際には製造の承認が下りて、発売に至るまでには10年以上の期間を要することが多いということです。
その結果、新薬が発売されてからは、10年〔平均すると7~8年〕も経たないうちに特許期限が切れてしまい、医薬品によってはジェネリックとして出回るといわれています。
開発費用と販売価格
販売価格に関しては、一般的に新薬〔先発医薬品〕の開発費用が、数百億円以上掛かるところ、ジェネリック医薬品〔後発医薬品〕の場合は、数億円ぐらいで販売にまで辿り着くこともあります。
そのため、※ジェネリックの発売から数年で、新薬の2~5割ぐらいの価格帯で販売が可能になるといわれています。
※ジェネリックでは、新薬の7割価格からスタートで2年ごとに薬価が見直されています。
ジェネリックの普及率
ジェネリック医薬品の普及率ですが、今まで低いと言われていた日本でも政府の後押しなどもあり、現時点では75%以上になって来ています。
そして、世界的にみて普及率の高いアメリカでは既に90%以上にもなっているということです。