地球のスピードは時速10万㎞以上…
「季節の変化」は、地球の【公転】〔1年で太陽の周りをまわる〕と、
地球の【自転】〔1日で地球自体がまわる〕の角度によって起こり、更に昼夜がある地球は確かに動いているというのは想像できるのですが…
太陽と地球までは約1億5000万kmも離れており、地球1周は4万km以上もあるというのに、いったい地球はどれだけのスピードで動いているというのでしょうか…?
地球の【公転】と【自転】のスピード
まず、太陽の周りをまわる〔公転〕スピードですが、時速108,000kmぐらい(秒速約30km)。
そして、地球が回転する〔自転〕スピード(赤道近くのスピード)は、時速1,700kmぐらい(秒速約460m)になるようです。
※東京あたりの場所ですと、中心である赤道付近よりスピードが遅くなり、時速約1,400km(秒速約380m)になります。
ちなみに…
音のスピード〔音速〕は温度や場所によって伝わり方に変化があるとはいえ、摂氏0度の空気中ですと、時速約1,200km(秒速330m)なので、地球はそれ以上のスピードで太陽の周りをまわり、回転していることになります。
とにかく、一般的な乗り物とは桁違いのスピードなんですね…
地球にいて、そのスピードを感じない理由
ここで、疑問に思われる方もいるかもしれませんが、地球にいる人たちがどうしてそのスピードを感じないのか…?
ということですが、この地球に存在するもの、そして空気も一緒に、地球の重力〔地球の引力と
自転による遠心力が合わさったもの〕によって動いているからということなのです。
身近でいえば、電車や車に乗っているときなど、発進したときとブレーキがかかるときなどは体に力が掛かりますが、
ある一定のスピードになってしまえばその上で飛んだり走ったりすることも出来ますし、揺れや音、景色が全くなければ、恐らく乗っていることさえも忘れてしまうかもしれません。
このことを【慣性の法則(かんせいのほうそく)】といい、外部の力が掛からなければ、静止しているか一定のスピードで直線的な運動〔等速直線運動〕をいつまでも続けることになります。
そして地球はというと、止まることも加速することも揺れることもなく、ほとんど一定のスピードで動いているため、乗っている私たちは何も気づかないで生活しているのです。
しかし、普段から地球という乗り物にのっていながら、更に他の乗り物にのったりもして生活しているわけですが…
そう考えると、なんか面白い感じがしてきますね!