成人の日はいつからあるの?
現在のような成人式を行うようになったのは戦後からだということです。
当時、埼玉県の蕨市(わらびし)で開催された『青年祭』がきっかけになったと言われているのですが、それは戦争に敗れたことによって希望を失っていた青年を励ますために行われていたそうです。
その後、日本政府でも同じようなことをしたいと考え、1月15日に祝日をつくり『成人の日』とし、1949年(昭和24年)に制定されました。
そして現在では、ハッピーマンデー制度〔土、日、祝日の三連休にするため月曜日に祝日を移動〕により、1月の第二月曜日が『成人の日』ということになりました。
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ずっと昔から成人の儀式はあった…
『青年祭』が成人式のはじまりということですが、そのずっと昔には、通過儀礼(つうかぎれい)〔出生から死亡までの重要な節目の儀式〕として、ある特定の階級の人が行う成人の儀式があったといわれています。
ただし、現在のような20歳が成人ではなく、10代前半から成人の儀式が行われていたそうです。
始まりは奈良時代
始まりは奈良時代以降で、男性は元服(げんぷく)という成人を示す儀式になり、髪を結えて、公家では冠(かんむり)、武家では烏帽子(えぼし)を着用し、それと共に幼名〔幼児の名前〕から元服名〔諱(いみな)、実名〕を名のるようになります。
冠烏帽子
室町時代
室町時代頃からは民間にも広まっていったということですが、江戸時代頃から、前頭部から頭頂部にかけて髪を剃りあげる月代(さかやき)のみでの儀式が多くなっていったと言われています。
平安時代
女性は平安時代頃から、裳着(もぎ)といって結婚が決まると裳(も)〔着物〕を着用し、髪を垂れ髪から結い髪にする儀式があったといわれています。
江戸時代に入ると、男性と同じく元服(げんぷく)と称されるようになり、18歳~20歳頃の結婚の際に行われ、お歯黒にし、丸髷(まるまげ)を結って、眉を剃ったりもしたそうです。
現代
そして現代、成人の日はどうなっていくのかというと…
2022年4月から民法の改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられますが、成人式を行う年齢については各自治体〔市区町村〕に委ねられるということです。
近年の成人式では、新成人のモラルが問題視されていることもあるようですが、いろいろな歴史があっての成人の日なので廃れないでほしいですね…