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「首相」と「内閣総理大臣」は違う?役割・仕組みをわかりやすく解説!

歴史・文化

『首相』と『大統領』

 

例えば、首脳会談〔政府の最高責任者どうしの会議〕などをニュースでみると、日本の代表は首相もしくは、総理大臣などと呼ばれ、アメリカの代表は大統領と呼ばれていますが、両者にはいったいどんな違いがあるのでしょうか…?

 

「首相」と「内閣総理大臣」の違いとは?

 

 


まずは、首相(しゅしょう)と内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん)の違いについてお話しします。

 

【 首相とは? 】

 

議院内閣制(ぎいいんないかくせい)を採用している国、例えば、日本、イギリス、ドイツなどの行政機関(ぎょうせいきかん)〔国の行政の事務を行う機関〕の長のことをいいます。

 

そして、政治最高責任者は、議会〔議員で構成される法律などを定めたりする機関〕の選挙で選ばれます。

国会議員はどうして衆議院と参議院に分かれているの…?議員バッジの違いなどについて

 

  • 議院内閣制とは?… 内閣〔国の行政権を担当する最高の合議機関(数人の意思を総合して意思決定を行う機関)〕が議会に対して責任を負い、その存在が成り立つことが議会の信任〔 信頼して事を任せる〕となる制度。
  • 行政(ぎょうせい)とは?… 法律などで決められた内容の事務などをとりおこなったり、外国との条約など〔国家間の取り決め〕を結んだりする。
  • 政治(せいじ)とは?… いろいろな人が集まる環境の中で、異なる考え方を調整し、安心した生活ができる場をつくっていくこと

【 内閣総理大臣とは? 】

 

この内閣総理大臣という呼称は日本独自のものになり、日本の議院内閣制においての内閣〔政治を行なう国の最高機関〕の代表のことを指します。



そのため、国内での公文書(こうぶんしょ)〔公務員や役所など職務が職務上作成した文書〕では、内閣総理大臣という表記になり、首相という言葉は使われていません。



けれども、海外からみた行政機関のトップとして日本の内閣総理大臣のことを指すときには、首相(prime minister)という言葉が用いられています。

 


ちなみに、

ニュースなど報道や新聞での、首相と総理大臣の使い分けですが、国内の報道番組で口頭により伝える場合は『総理大臣(総理)』、そして、国内のニュース字幕や新聞の文字で表す場合は『首相』というようにしていることが多いようです。

 

そして、海外では『首相』ということになります。

 

 

大統領とは?

 

 

大統領制とは、アメリカではじめて誕生した制度なのですが、共和制国家〔主権が国民で、国の首長を国民の中から一定の任期で選ばれる体制〕の元首〔国の首長〕になります。

 

そして、国民の直接選挙で選ばれるアメリカ、フランスなど〕もあれば、議会での選挙で選ばれる国〔イタリアなど〕の場合もあります。

 

※直接選挙でも、アメリカの場合は間接的な要素があり、選挙人という各州に割り当てられた人〔どの大統領候補を支持するかは予め明言している〕に国民は投票し、選挙人が候補者に票をいれるかたちになります。

 

権限は国によって違いがあり、例えば、アメリカ大統領の場合は、行政権の首長としての大きな権限をもっていますが、大統領と首相を両方※がいるような国〔半大統領制とも言われます〕では、大統領と首相の権限を分散していたり、イタリア大統領のように形式的な存在であったりもします。

 

 

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