電球〔白熱電球〕の光る仕組み
近年ではLEDが増えつつあり、昔ながらの電球がだんだん減っていますが、白熱電球のあたたかい感じも捨てがたい気がしてしまうのは私だけでしょうか…
それでは、この昭和に多く活躍した白熱電球とはいったいどんな仕組みなのでしょう…?
昔ながらの蛍光灯の光る仕組みについて。蛍光灯がなくなる理由は、秦の始皇帝も飲んだ…
電球の仕組み
【白熱電球の構造 1.バルブ 2.不活性ガス 3.フィラメント 4&5.内部導入線 6.吊り子 7.マウント 8.外部導入線(ヒューズ線) 9.口金 10.絶縁材 11.中心電極】
電球のガラスの中にある、クルクルクルとなっている部分をフィラメント(抵抗体)というのですが、そこを電流が勢いよく流れることによって2,000~3,000度ぐらいまで高温に熱し発光させます。
物質は約1,000度を超えてくると白色に近い光を発する(=白熱)のですが、その原理を利用したのが白熱電球なのです。
このときフィラメントで何が起こっているのかというと、電流が流れるときに電子がフィラメント自体〔タングステンという燃えづらい物質〕の原子にぶつかることによって摩擦熱が発生します。
それによって光るという現象が起こっているのです。
この白熱電球は、構造が比較的単純なので安価で購入できることはメリットですが、光っていたあとの電球は触れないぐらい熱くなり、電力の大部分が光ではなく熱のほうにいってしまうため、エネルギーの無駄が多いことと、細いフィラメントが切れやすいというデメリットもあります。
そのため当時は、だんだんと蛍光灯が多く普及することとなったようです。