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おへそは何のあと?さわると痛くなるワケを小学生でも分かるように

生物・生態

「へそ」って、何のあと?



みんなのおなかについている「へそ」って、なんのあとか知っていますか?


実はこれは、「へその緒(お)」という特別な管(くだ)がつながっていた場所の名残(なごり)なんです。

赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるとき、自分ではごはんを食べたり、空気を吸ったりできないよね。



そこで、お母さんと赤ちゃんをつなぐ「へその緒」を通じて、栄養(えいよう)や酸素(さんそ)をもらって生きているんだ。

また、赤ちゃんの体の中で出た老廃物(ろうはいぶつ)〔体の中のいらないもの〕や二酸化炭素(にさんかたんそ)も、「へその緒」を通ってお母さんの体に送られて、代わりにきれいにしてもらっているよ

お母さんのおなかの中は、「羊水(ようすい)」という水で満たされているから、赤ちゃんはまだ肺(はい)で呼吸していないので、魚が水の中で呼吸するように、血液にとけた酸素で呼吸しているんだね。

赤ちゃんが生まれるとき、「へその緒」はもういらなくなるから切られて、その跡が「へそ」として残っているというわけです。

ちなみに、人間の祖先(そせん)は魚から進化したという話があるけれど、赤ちゃんがおなかの中で育つようすを見ていると、ちょっとその進化の過程(かてい)をたどっているようにも見えるよね!



「おへそをさわりすぎると、お腹が痛くなる」ってホント?




「おへそをさわりすぎると、おなかがいたくなるよ!」



そんなふうに言われたことがある人もいるかもしれませんね。



実は、これは全くのウソというわけではないんです


おへそのすぐ奥には、「腹膜(ふくまく)」という、内臓(ないぞう)をおおって守っているうすい膜(まく)があります。



このあたりには神経(しんけい)がたくさん集まっているので、強くさわったり、つつきすぎたりすると、おなかがキリキリと痛くなることがあるんです。


それだけでなく、もし強くこすって傷がついたり、ばい菌(きん)が入ってしまったりすると、「腹膜炎(ふくまくえん)」という病気になることもあるんだよ。


だから、おへそのそうじをするときは、やさしく・清潔(せいけつ)にするようにしましょう。




「きたないからグリグリこすればいいや」なんてやり方は、逆に体に悪いから気を付けてね!



えっ!?人間の体には汗をかかない場所があるの?


みんな、人の体ってどこでも汗をかくと思っていませんか?



たしかに運動したときや暑い日に、全身から汗が出てくるよね。

でも、実は汗をかかない場所が体に2か所だけあるんです!


それは…


「おへそ」と「くちびる」

「えっ!?ほんとに!?」って思うよね。

くちびるは「ねんまく(粘膜)」〔やわらかいうすい皮〕っていう特別なつくりになっているから、汗が出ないのはわかるんだけど、おへそは皮ふなのに、汗をかかないんだ。

どうしてかというと、汗を出す「汗腺(かんせん)」が おへそにはないからなんだって。


つまり、おへそは人間の皮ふの中で、たった一つだけ汗が出ない場所ってことになるんだよ。すごいよね!



じゃあ、一番汗をかきやすい場所は?




逆に、いちばん汗をかきやすい場所はどこだと思いますか?

それは…「ひたい(額)」


人の頭の中には「脳(のう)」っていう、すごく大事な器官があるよね。
でも脳は
熱に弱いんだ。


だから、体は汗を出して熱を下げようとするんです。特にひたいからたくさん汗を出して、体の中の温度をうまく調整しているんだね。




人間の体って、すごくかしこいしくみでできているんですね!



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