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温室効果ガスとは?【地球の温暖化】の仕組みについて

地理・科学

近年、昔では感じられない夏のような暑さを5月中には感じている気がするのですが…

地球ではいったい何が起こっているのでしょうか…?

『温室効果ガス』とは?


温室効果ガス』とは、地球の温暖化の主要な原因の一つで、私たちの生活や地球環境に大きな影響を与えています。

しかし、このガスが悪者かというと、そうとは限らず、地球の大気中に存在して太陽からのエネルギーを吸収し、地球を温める働きもしてくれています。


そのため、なければないで地球の気温は低くなりすぎて、生物が生きるのが難しくなります…

ちなみに、現在の地球の平均気温は約14℃~約15℃なのですが、もしも温室効果ガスが大気中に存在しなかった場合、地球の平均気温はおよそ-18℃にまで下がるとも言われています。


過去100年間の気温上昇 / 100年後の気温上昇予測


過去100年間で、世界の平均気温は約0.8℃近く上昇しています。そして、このまま上昇し続けると、この先、100年後には更に2℃~4℃上昇すると予測されています。

日本の平均気温もまた、過去100年間約1.2℃ぐらい上昇しているそうです。〔※都市部ではヒートアイランド現象※により約3℃ぐらい上昇しているとも言われます〕

特に夏の気温が上昇しており、熱帯夜の増加や猛暑日が増えるなど、気候変動の影響が顕著に現れています。


ヒートアイランド現象とは?
建物や道路(アスファルト)などの人工物が多く、緑地や水が少ない都市部では、太陽の熱が吸収されやすく、また建物や車などから放出される熱も多くなります。そのため、夜間でも気温が上がり、周辺の地域と比べて都市部の気温が高くなります。





それでは、この温室効果ガスの種類や、地球温暖化の仕組みについてもう少し詳しく見ていきましょう。

温室効果ガスの種類



現在、工場や自動車の排気ガスなど、人間の活動により問題視されている温室効果ガスは、

主に二酸化炭素(CO₂)メタン(CH₄)一酸化二窒素(N₂O)フロン類などになります。


自然界にも存在する温室効果ガス


温室効果ガスは、もともと自然界に存在し、地球の気候を適度に保つ重要な役割を果たしていますが、地球温暖化としての大きな問題は人間の活動によってこれらのガスが大幅に増加していることになります。

二酸化炭素(CO2)

自然界:火山の噴火、森林火災、動植物の呼吸など、さまざまな自然現象から放出されます。また、海洋も二酸化炭素の大きな貯蔵庫であり、海水と大気の間で二酸化炭素が交換されています。

人間界:化石燃料の燃焼〔石油、石炭、天然ガスなど〕や森林伐採によって放出されています。

メタン(CH4)

自然界:湿地や沼地、動物の消化過程などから自然に放出されます。例えば、沼地に生息する微生物が有機物を分解する際にメタンが生成されます。

人間界:ごみの埋め立て、油田や炭鉱の採掘などから放出されいます。

※メタンは二酸化炭素よりも温室効果が約25倍強い。

一酸化二窒素(N2O

自然界:一酸化二窒素は、土壌中の微生物活動や海洋から自然に放出されます。

人間界:農業の窒素肥料の使用、バイオマス燃焼、廃棄物処理などによって放出されています。例えば、窒素を含む肥料が土壌に供給されると、微生物が一酸化二窒素を生成します。

※一酸化二窒素は二酸化炭素よりも温室効果が約300倍強い。

フロン類

人間界:冷蔵庫やエアコンなどの冷媒、消火剤、発泡スチロールなどの製造・使用によって放出される人工的な化合物。

※フロン類は二酸化炭素よりも温室効果が数百倍~10,000倍以上強い。



産業革命以降〔18世紀後半から19世紀初頭にかけて起こった機械化と工業化〕、化石燃料の燃焼、森林伐採、農業の拡大などが進み、二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素などの排出量が急増しています。



【地球温暖化】の仕組み



地球温暖化はどのようにして起こっているのでしょうか…?

  1. 太陽の光が地球に届く: 太陽の光(エネルギー)が地球に届き、地表が暖められます。

  2. 地表が赤外線を放出: 地表が温められると、その熱を赤外線として放出します。

  3. 温室効果ガスが赤外線を吸収: 大気中の温室効果ガス〔CO2、メタン、N2Oなど〕が赤外線を吸収し、その一部を再び地表に向けて放射します。

  4. 地球がさらに暖まる: この過程が繰り返されることで、地球の気温が上昇します。

  5. 温室効果ガスの増加: 人間の活動〔化石燃料の燃焼、森林伐採など〕により、温室効果ガスの濃度が増加し、温暖化が更に加速します。




簡単にいってしまうと…

『温室効果ガス』が人間の活動により増えすぎてしまうと、より地球の熱を閉じ込めてしまい、気温が上昇する。そのような現象のことを【地球温暖化】ということになります。


温室効果ガスが増えすぎると地球はどうなる?


温室効果ガスが増えすぎると、地球の気温が上昇し、海面上昇、異常気象、生態系の変化など、さまざまな問題を引き起こします。

  • 気候変動:地球温暖化により、気候パターンが変化し、異常気象や極端な気温の変化が起こりやすくなります。

    例えば、大雨や干ばつが頻発し、農作物の生産にも影響を与えます。


  • 海面上昇:氷河や氷床の融解(ゆうかい)〔北極や南極、グリーンランドなどの氷が溶ける〕により、海面が上昇し、沿岸部や海抜の低い地域が水没するなどの被害が増加します。


  • 生態系への影響:植物や動物の生息地が変化し、生物多様性〔多様な生物種や遺伝子の存在〕が脅かされます。


温室効果ガスを増やさない為にどんなことができるの…?


  1. エネルギーを節約: 電気やガスを無駄に使わずに、必要な時だけ使うようにする。


  2. 自然を守る: 森や海、川など自然を大切にする。ゴミを捨てるときはゴミ箱に、自然をきれいに保つ。

  3. 車を使わずに出かける: 自転車や歩いて出かける。地球にやさしい移動方法を考えてみる。


  4. 植物を育てる: 植物はCO2を吸収してくれるので、家庭などでも植物を育てると地球にいい影響がある。



    一人一人のちょっとした心がけが大切なのかも知れませんね!



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