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アメリカ大統領の権限はどれくらいすごい? 日本の首相との違いも解説!

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アメリカ大統領と内閣総理大臣(首相)の権力の違い




アメリカ合衆国の大統領と、日本の内閣総理大臣(首相)。どちらも国のトップですが、その権限には大きな違いがあります。



「アメリカの大統領ってなんでも決められるの?」「日本の首相よりもすごいの?」と気になる人も多いでしょう。


今回は、アメリカ大統領の驚くべき権限と、日本の首相との違いを分かりやすく解説します!




アメリカ大統領の権限の強さ





アメリカ大統領は「国家元首」であり、「行政府の長」でもある、いわば国のリーダー。そして、その権限は世界でもトップクラスの強さを誇ります。




具体的には、以下のような権限を持っています!


軍の最高司令官としての権限




アメリカ大統領は全軍を指揮できる立場にあります。これは日本の首相にはない、非常に強力な権限です。

  • 戦争の指揮をとる

  • 軍の作戦を決定する

  • 核兵器の使用を決定する(ただし、正式には議会や軍と相談が必要)


もちろん、議会の承認なしに戦争を始めることはできませんが、短期間の軍事行動なら大統領の判断だけで可能です。



法案を拒否できる「拒否権」




アメリカでは、議会(上院・下院)が法律を作ります。しかし、大統領は「拒否権(Veto)」を使って法案を却下することができます。


つまり、「これは気に入らない!」と思えば、法律そのものを止めることができるのです。



ただし、議会が再度決議して3分の2以上の賛成を得られれば、大統領の拒否を無効化できます。



大統領令で即決できる




アメリカ大統領は「大統領令(Executive Order)」という手段を使えば、議会の承認なしに政策を実行できます。

例えば、過去には以下のような決定が大統領令で行われました。

  • リンカーン大統領:奴隷解放宣言(1863年)

  • トルーマン大統領:アメリカ軍の人種差別撤廃(1948年)

  • バイデン大統領:環境政策の推進(2021年)


大統領令は「即時発動」できるため、議会との対立があっても大統領が直接行動を起こせる強力な手段です。


最高裁判所の判事を指名できる




アメリカの最高裁判所は、憲法解釈の最終決定権を持つ超重要な機関です。



大統領はこの最高裁の判事を指名できるため、自分の政策に有利な判決が出やすくなる可能性があります。

例えば、保守派の大統領なら保守的な判事を指名し、リベラル派の大統領ならリベラルな判事を選ぶ、ということが行われています。

リベラル派:平等や多様性を重視し、社会改革を推進する傾向がある。

保守派:伝統的な価値観や市場経済を重視し、小さな政府を志向することが多い。



日本の首相の権限の弱さ

〔首相官邸: 首相が執務し、公務を行う政府の中枢施設〕


軍(自衛隊)の指揮権がない




日本の首相には「軍(自衛隊)の最高司令官の権限がありません



自衛隊は内閣の管理下にありますが、戦争を起こしたり、戦闘行為を行ったりする権限は憲法により制約されています。  



※しかし、首相や内閣には一定の範囲で自衛隊を動かす権限があります。例えば、防衛出動命令(ぼうえいしゅつどうめいれい)や集団的自衛権(しゅうだんてきじえいけん)などについては首相が決定します。 


防衛出動命令(ぼうえいしゅつどうめいれい)

→ 自衛隊を国内の防衛のために動員する命令。日本に対する武力攻撃が発生した場合に、首相が自衛隊に出動命令を出すことができます。

集団的自衛権(しゅうだんてきじえいけん)

→ 他国が攻撃を受けた場合に、その国とともに防衛行動をとる権利。日本は限定的に集団的自衛権を行使できるようになり、首相がその行使を決定することがあります。

法案を拒否する「拒否権」がない




日本では国会が法律を作りますが、首相が「この法案はダメ!」と拒否することはできません。



法案の成立には国会の審議が必要で、首相の意向だけで法律を止めることはできません



最高裁の判事を選べない




日本の最高裁判所の判事は、内閣が指名しますが、首相個人の権限ではありません



アメリカのように、大統領が政治的に有利な判事を選ぶことができるわけではなく、日本の制度では政治的な影響が抑えられる仕組みとなっています。



「内閣不信任案」で辞めさせられる



アメリカ大統領は任期4年間が保証されていますが、日本の首相は内閣不信任決議案(ないかくふしんにんけつぎあん)」が可決されると辞任しなければなりません。

内閣不信任決議案(ないかくふしんにんけつぎあん)

→ 国会が内閣に対する信任〔信じて任せること〕を失ったときに提出される提案です。




これは日本の政権が不安定になりやすい理由の一つとなっています。



アメリカ大統領は「超強力」、日本の首相は「調整役」




アメリカ大統領は軍を動かし、法律を止め、最高裁判所の判事を指名し、議会なしで政策を決めることができる、世界でもトップクラスに強い権限を持つリーダーです。


一方、日本の首相は「国のリーダー」というよりも、国会や官僚と調整しながら政治を進める役割が強いのが特徴です。



そのため、首相の交代も多く、権限の強さという点ではアメリカ大統領には及びません



大統領制議院内閣制の違いが、この権限の差を生んでいます。


まとめ


✅ アメリカ大統領は「軍の最高司令官」「法案の拒否」「大統領令の発動」「最高裁判事の指名」など、超強力な権限を持つ。


✅ 日本の首相は軍の指揮権や拒否権を持たず、議会との調整が必要


✅ 大統領は「強力なリーダー」、首相は「調整役」に近い。


アメリカと日本では政治の仕組みが大きく異なるため、国のトップの権限にもこれだけの差があるのです!



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