アメンボウが水に浮く理由。
アメンボウは水の上でスイスイと動き回ることができますが、他の虫と何が違うのでしょうか…?
アメンボウの体はとても軽く水に浮くにはとても有利なのですが、それだけではなく、長い脚には細かい毛がたくさん生えています。
その脚には油を分泌して出すしくみがあるので水をはじくことができるのです。
このとき、水の表面に起こっている現象として、表面張力〔液体の表面で、液体の分子同士が表面積を小さくしようと引き合う現象〕が働いているので、その引き合う力を通過しないアメンボウは、体重の分だけ水に沈むわけですが、水の分子も元の状態に戻ろうとするので押し上げる力が働きます。
※水と油が混ざり合わない理由も表面張力で、水のほうが油より表面張力が大きいため分離します。
石鹸はなぜ泡が出るの…?『表面張力』という性質がカギとなっていた…
こうして押し上げられ、水の上で浮くことができるアメンボウは、脚先についている爪によって水をかいて動いています。
その為、もしも洗剤などの海面活性剤〔表面を活性し性質を変える〕が入ってしまい、液体の表面張力が低くなってしまうと、アメンボウは水に沈んでしまうらしいです…
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