花火の色はどう決まるの?

夏の夜空を彩る花火。
赤、青、緑、紫──その色とりどりの輝きに、誰もが心を奪われます。
でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「あの美しい色は、一体どうやって生まれているんだろう?」と…
実は、あの花火の色は化学の力で生み出されているんです。
今回は、そんな「花火の色のひみつ」を、科学と雑学の目線で分かりやすくご紹介します!
【炎色反応】花火に色がつくのは“金属”のおかげ

まず結論から言うと──
花火の色は、特定の金属元素によって決まります。
それは、どういうことかというとある金属を高温で燃やすと、特有の色の光を出す性質があるんです。
この現象を「炎色反応(えんしょくはんのう)」と呼びます。
たとえば…

(ストロンチウム)
金属の名前 | 花火の色 |
---|---|
ストロンチウム | 鮮やかな赤色 |
ナトリウム | 明るい黄色 |
銅(どう) | 鮮やかな青緑色 |
バリウム | 緑色 |
カルシウム | 橙色(だいだい色) |
アルミニウム | 白くまばゆい光 |
つまり、花火職人たちは「どの金属を入れるか」で色を調整しているというわけなんです!
「青い花火」はレアって本当?

花火の色にはいろいろありますが、実は「青」はとっても難しい色。
そのワケは、「銅(どう)」という金属は熱に弱いからなんです。
ちょっと温度が高すぎると、くすんだ青に…。
なので、パッと目を引く青い花火を見られたらラッキー!
それは、職人の “温度コントロール” という超技術が光った証拠なんです。
色だけじゃない! 花火は “時間差” も計算済み

実は花火は、ただ色を出すだけじゃなく、爆発のタイミングや形にも工夫がされています。

たとえば…
- 丸く開く花火 → 火薬を放射状に配置
- 時間差で広がる花火 → 違う種類の火薬を層にして点火タイミングを調整
- 星形に見える花火の場合 → 火薬を星形に配置など

つまり、花火は 芸術+設計+科学 が組み合わさった「総合演出」なんです。
夏の夜空に描かれる、一瞬の “科学のアート” なんですね!
まとめ|色とりどりの花火は科学と情熱の結晶!

- 花火の色は金属元素の炎色反応で生まれる
- 職人たちは色・形・タイミングを計算して設計している
- 特に青い花火は、技術力が問われる
- 花火は「一瞬の美」をつくる、化学と芸術の融合
夏の夜空に咲く大輪の花火。
その一発一発に込められた、科学のチカラと職人の情熱をぜひ感じてみてくださいね!
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