しゃっくりはどうしてでる…?
ひっく、ひっく…と面倒なこのしゃっくりですが、どうして出てしまうのでしょうか…?
それは、横隔膜(おうかくまく)〔胸と腹の境になる大きな筋肉の膜〕が痙攣しているからなんだそうです。
(オレンジの部位が横隔膜)
横隔膜が痙攣したときはのどの奥にある声門〔声帯のすきまで息が通る場所〕も狭くなるため、空気が無理に入ると『ヒック』としてしまうようです。
ただし、どうして横隔膜が痙攣してしまうのかは、
まだはっきり分かっていないそうです…
くしゃみはどうしてでる…?
風邪を引いたときや、鼻がムズムズするとくしゃみが出てしまいますが…
どうしてなのでしょうか?
人が鼻の穴から空気をとり入れる際、空気中に含まれているホコリや菌なども一緒に付いてきますが、鼻毛や鼻粘膜の湿り気により空気を清浄して体内に取り入れる仕組みとなっています。
ラクダの鼻の穴は、砂漠の砂やほこりが入らないように開閉が可能…
けれども、ホコリや菌が多いなどして、鼻の粘膜や喉の神経を刺激してしまったときに、異物として認識し外に吐きだそうとくしゃみが出てしまいます。
そのため、特に風邪を引いているときなどは、粘膜が炎症しているので刺激に敏感になり余計にくしゃみが出てしまっていたわけです。
ちなみに、このくしゃみですが、飛距離は3~4mぐらいで、含まれるウイルスの数は100~200万個ぐらいと言われています。
そして、特に空気が乾燥しているとウイルスによっては数十分も空気中に浮遊する場合があるようなので、くしゃみをする場合にはエチケットに気を付けたいものですね…
ゲップはどうして出る?おならとの違いは…?
食べ物をかき込んだときや、飲み物を一気に飲んだ時によくでるゲップなぜ出るのでしょうか…?
実は、食べ物を食べたときなどには少しずつ空気も飲み込んでおり、胃の中にはふだんから空気も入っています。
【ゲップとオナラの分かれ道…】
そして、この空気が増えすぎることによって、食道から逆流して口から出たものが【ゲップ】になり、腸内で発生したガスを含みながら、おしりから出たものが【おなら】になるというわけだったのです。
ふつうは空気を吸うと肺のほうに行きますが、
食べ物と一緒に入ってしまうと、そのまま胃のほうへ行ってしまうため、このような現象が起きるんだそうです。
そのため、早食いなどをせずゆっくり食べるように心がけるだけで、ゲップの数は少なくなるといわれます。
それでもゲップが頻繁に出るようでしたら、胃の炎症や潰瘍、小腸内細菌過増殖症〔バクテリアが増殖しすぎて余計にガスがでる〕、過敏性腸症候群〔ストレスなどが原因〕などの場合もあるのでそのようなサインも見逃さないようにお気を付けください…
汗はどうしてでる…?
暑いときには特に汗をかくものですが、どうして汗がでてくるのでしょうか…?
それは、汗をかくことによって体温調整をしているからなのです。
体が熱くなってくると、脳の視床下部〔自律神経を調整、統合する〕という部分から、汗を出すように命令がだされます。
人や動物、鳥類などの恒温動物〔自ら体温を一定に保つ動物〕は、このように自らの体温を調整していたのです。
それではどこから汗を出していくのでしょうか…?
汗を分泌する汗腺という部分は、エクリン腺とアポクリン線の2種類があります。
【エクリン腺】
エクリン腺は汗をかくときに使われる汗腺で、体のほとんどの部分に存在し目に見えないほどの大きさになります。
体質によって異なりますが、200万個~500万個ぐらい存在し、そのうちの半分ぐらいが活動していると言われています。
この小さい汗腺から細かい汗が出て蒸発するときの気化熱〔液体が気体になるときに奪われる熱〕によって体温が調整がされているというわけなのです。
※冷蔵庫が冷やされるのと同じ仕組みです。
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【アポクリン腺】
次にアポクリン腺ですが、比較的汗腺も大きく、毛穴と同じ場所にあり、肉眼でも確認することができます。
そのため大汗腺とも呼ばれ特定の場所に存在します。
このアポクリン腺は性ホルモンの影響が大きく、思春期以降から発達しはじめ、分泌物は固有の臭いを持っている場合もあります。
汗の役割にはその他、健康な皮膚を保つためや、バイ菌から身を守るなどもあるようです。